アルバム レヴュー

【レヴュー】インリー、メジャーデビュー前の幻の1stアルバム

投稿日:

Pocket

【หญิงลี ศรีจุมพล(インリー・シーヂュムポン)/ย้านตกสวรรค์(ヤーン・トック・サワン)】

1.มักแล้วอดเอา(マック・レーウ・オット・アオ)
2.ดั้งแบนวัดใจ(ダン・ベーン・ワット・ヂャイ)
3.แฟนเฮาเป็นผัวเขา(フェーン・ハオ・ペン・プア・カオ)
4.ย้านตกสวรรค์(ヤーン・トック・サワン)
5.ผู้บ่าวแว่นดำ(プー・バオ・ウェン・ダム)
6.ปิดไฟอายหนอน(ピット・ファイ・アーイ・ノーン)
7.ไม่สนคนหนุ่ม(マイ・ソン・コン・ヌム)
8.ตกตลึง(トック・タルン)
9.บ้ารักเธอ(バー・ラック・ター)
10.ตายคามือ(ターイ・カー・ムー)
11.ภาษาใจ(パーサー・ヂャイ)
12.หลอกให้อยากแล้วจากไป(ローク・ハイ・ヤーク・レーウ・ヂャークパイ)

ウボンラーチャターニーで偶然発見

大ヒット曲「コー・ヂャイ・ター・レーク・バートー(ขอใจเธอแลกเบอร์โทร)」で一躍時の人となったインリー・シーヂュムポン(หญิงลี ศรีจุมพล)。

その曲が収録されたアルバム「カー・カオ・サーオ・ラムシン(ขาขาวสาวลำซิ่ง)」がリリースされた時、彼女の名前はほとんど世間に知られていなかったので、最初は「なぜ、こんな無名の人が突然グラミーからアルバムを出せたんだろう?」と不思議に思いました。

しかし、経歴を調べてみると、全くの新人という訳ではなく、歌手としてそれなりのキャリアがあるというが分りました。と同時にアルバムも1枚出している事が判明。それが今回取り上げるこのアルバムです。

となれば一度は聴いて見たいと思うのがファンの心理。ただ、ジャケット写真を見るかぎり、発売されてからだいぶ時間も経っているようですし、どこで売っているのかも分らなかったので、さすがに無理だろうと諦めていました。

それから時間も経ち、そのアルバムの事もすっかり忘れていた2016年。コンサートを観にウボンラーチャターニーを訪れた際、立ち寄ったCDショップで偶然このアルバムを発見してビックリ!まさか今になって巡り会えるとは夢にも思っていませんでした。

スターダムにのし上がる前の貴重なアルバム

計らずも入手できたこのアルバム。多分、日本はおろかタイでもほとんど出回っていないのかもしれません。

というのも、タイ版ウィキペディアのインリーのページにもこのアルバムに関してはわずかしか記載されておらず、しかも収録曲の表記が間違えているという状態。そう考えると、資料としても貴重なものになるに違いありません。

若かりし22歳の頃の記録

インリー1stアルバム(2)

インナースリーブの裏に記載されているクレジット

このCDはインリーの故郷であるブリラムの「S.P Music」というレーベルからリリースされました。CDに記載されている発売日は2005年9月となっています。

インリーは1983年生まれなので、このアルバムが製作された時は22歳だったようです。グラミーからのアルバムがリリースされたのが29歳の時だったので、それから7年も前の録音という事になります。

ジャケットに使われている写真はその後のメジャーデビュー時とは若干印象が違い、素朴な感じがします。この辺に関しては深いことは触れませんが、急に印象が変わるのはタイでは良くあることです(笑)。

キャッチフレーズには「素晴らしい歌声のロック(ラム)シン女性歌手が歌うルークトゥン」と記載されていまして、その言葉通りほとんど曲がルークトゥン・イサーン(イサーンの言葉で歌うルークトゥン)になっています。その後の「カー・カオ・・・・」の時のようなラムシン色はあまり感じられません。

曲としても引っかかるものがほとんど無く、全体的にも平凡な印象は拭えません。歌に関しても大きなインパクトを残すようなものはありませんので、売れなかったのも頷けますね。残念ながら、ここには「スター歌手」インリーの片鱗は感じられません。

作家としてのインリーの才能

インリー1stアルバム(3)

CD裏ジャケット。収録曲と作詞・作曲者が記載されています。

しかし、特筆すべき点がひとつあります。それはインリーの作家としての才能が現れ始めている事です。

今も自身の曲だけでなく、他の歌手にも曲を提供しているインリーですが、その才能はこの頃からあったようで、このアルバムでも12曲中5曲がインリー自身が作った曲です。

インディー全盛の時代になって、タイでも自分で曲を書く歌手が増えてきましたが、このアルバムが製作された頃はまだ珍しかったに違いありません。

そういった意味ではインリーのファン、もしくはルークトゥンモーラムが好きな人にとっては資料的価値はありそうです。

僕は正直、歌手としてのインリーよりも作家としてのインリーに注目しています。いくら大ヒット曲を持っている歌手でもいずれ飽きられる時が来ますが、曲や詞が書ける人というのは絶対数が少ないですが、長いスパンで活動する事が出来ます。その点でインリーには他の歌手には無い大きなアドバンテージがあるといえるでしょう。

原点を知る事で分ったインリーの魅力

サワット・サーラカーム先生が手がけたグラミーからのクオリティーの高いアルバムと比べると、素朴な印象のこのアルバム。

コレクターズ・アイテムといった感じなので、広くはおススメしませんが、インリーの原点を知る事が出来るという点では、興味がある方は機会があれば聴いてみてはいかがでしょうか。

そして、このアルバムを聴いた事で、メジャーデビュー後の彼女の音楽の印象も変わったという事を考えれば、入手できたのはそれなりに意味があったのだと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

スポンサーリンク




スポンサーリンク




おすすめ記事

-アルバム, レヴュー
-,

jaJapanese
thThai jaJapanese

Copyright© ルークトゥンモーラム・ファンクラブ , 2018 All Rights Reserved.