
バンコクの夜はイサーンパブがおすすめ!
タイ音楽ファンがバンコクに遊びに行った時、タイミング良くコンサートがあれば問題ないのですが、見つけられない時は時間を持て余してしまいます。
そんな時おススメしたいのが、食事をしながらイサーン音楽の生演奏が楽しめるお店です。
タイではこういうお店を「パブ(ผับ)」と呼びます。タイ語的な発音だと「パップ」です。
日本でパブというと、男性が女の子をつけてお酒を飲む場所をいいますが、タイでは全く別の意味になります。
イサーン音楽を聴きながら食事が出来るお店というと、日本人にはクロンタンにある「イサーン・タワンデーン(อีสานตะวันแดง)」が有名です。ガイドブックにも載っているくらいですからね。

イサーン・タワンデーン
しかし、あそこは有名であるが故、外国人も多くサービス的にもあまり・・・という感じなので、特別なゲスト歌手が来る時くらいにしか行きません。
イサーン・タワンデーンの近くに「イサーン・ラムシン(อีสานลำซิ่ง)」というお店もありますが、タワンデーンに比べてローカルな雰囲気が楽しめるものの、お店の構造が縦長なのと、舞台がちょっと高めに作られている点があまり好きになれず、あそこもイベントがある時に行くくらいです。
では、どこが良いのかと聞かれたら、当ブログ的におススメするのはタオプーンにある「イサーン・ラムプルーン(อีสานลำเพลิน)」というお店です。

開店して間もない時間に撮影しているので、お客さんはまばらですが、24時前後にはほぼ満席になります。
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イサーンラムプルーンってどんなお店?
イサーンラムプルーンは地下鉄タオプーン駅から近いので徒歩で行けるものの、奥まった所にあるので若干解り難い場所にあるという難点はあります。
しかし、外国人はほとんど来ないのでローカル度は高いですし、歌手や店員さんもフレンドリーでホスピタリティーも文句ありません。そして、何より料理が美味しいです。
このお店が開店したのは2014年。ですので2018年時点でまだ4年目ですから、日本人でも知っている人はごく一部でしょう。しかし、タイ人には人気が高く、平日でも満員になるほどです。
僕がこのお店に行くようになったのは2015年頃からでした。開店して1年目くらいの時です。
当初は好きな歌手がここで歌う事が多かったので、そういう時に行くくらいでしたが、何度か行くうちに店長さんやお店の歌手に顔を覚えてもらえて、イベントがある時に連絡をくれたり、行ったら満員だったのに無理やり席を作ってくれて入れてもらえたりと、いろいろ便宜を図ってもらったりしました。
それと、ここのゲスト歌手のチョイスはとても素晴らしく、店長が流行に敏感に察知して旬の歌手をいち早く呼ぶので、イサーンとほとんどタイムラグ無く人気歌手を観られるところが気に入っているひとつの理由です。
グン・スパーポンがバンコクで一番最初にライブを行ったのはこのお店ですし、売れる前のラムヤイもよくここで歌わせてもらっていました。
個人的に印象に残っているこのお店でのライブはドークオー・トゥントーンとガーントーン・トゥングンのライブです。
この二人がパブでライブをするというのは、イサーンでもバンコクでもほとんど聞かないのですが、そんな貴重なライブが2016年5月にありました。その後彼女たちがパブでライブをやったというのは耳にしていないので、本当にプレミア度が高いライブだったと思います。
最近はモーラム楽団との交流も深いようで、シアンイサーンやプラトム・バントゥンシンなどの歌手がバンコクに来た時はここで歌う事も多いようです。
名物店長ゴイさん
先にこのお店は奥まった所にあると説明しました。それは地図を見ていただけるとお分かりになると思いますが、行った事がある人はさらに実感しているのではないでしょうか。
基本的にふらっと歩いていて入ってくるようなお客さんは皆無の場所にあります。
にもかかわらずオープン1年足らずで大成功させたのは、店長であるゴイさん(タイ語では皆เจ้ก้อย(ヂェー・ゴイ)と呼んでます)と、彼女を支えるご主人の手腕による所でしょう。
店長が女性である事にも驚きですが(と言ってもイサーン・ラムシンの店長も女性ですけど)、ゴイさんはまだ30代半ばという若さにもビックリです(お店を始めた頃は30代初め)。
この成功は彼女にビジネスの才能があったというだけでなく、モーラムに対する愛情が深かったからなのではないか、とこのお店に通っていていつも感じていました。
歌手達からの信頼も厚く、ステージが無い時も歌手が来ていたり、逆にゴイさんがマメにコンサートに足を運んでいるからこそ(会場で何度も顔を合わせたことがある)、お客さんからも求められるお店が出来たのではないでしょうか。
そんなゴイさんはお店を仕切っているだけでなく、ゲスト歌手が来た時は自ら舞台前に行って踊りまくっていたり、時にはステージに立って歌ったりと、いろいろ我々を楽しませてくれます。
そんな事もあって、このお店には何度も通いたくなるのでしょうね。

ゴイさんを中心としてお店の歌手たちで構成された楽団「イサーンラムプルーン・バントゥンシン」
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フレンドリーな歌手と美味しい料理
このお店が繁盛しているのはゴイさんの魅力が大きいですが、もちろんそれだけではありません。
バンドの演奏や歌手達の歌も確かなものですし、魅力的なダンサーも多いです。もし、気に入った歌手やダンサーがいたら、チップをあげるとその後テーブルに来て一緒に飲んでくれるかもしれません。
僕は看板歌手のひとりのマイちゃんとは仲良くさせてもらっているので、お店に行くといつも挨拶してくれます。
そして、忘れてはならないのがこのお店の料理の美味しさです。これはお世辞抜きに美味しいです。
先日遊びに行った時は、一緒に行った友人がソムタムを気に入っていましたし、僕はグンオップ・ウンセンが好きなので、ほとんどひとりで食べてしまっていました。
他にもハズレは無いと言えるほど、安定した味を提供してくれるので、食事目的で行っても充分満足できます。
【補足】メニューはタイ文字表記のみだったような気がしますが、写真がたくさん載っているので、指差し注文も可能です。
お店がどんな雰囲気か気になる方もいらっしゃると思いますので、10月に行った時に少し様子を撮影してきました。参考にご覧ください。
ただ、これを撮影した時間は10時過ぎで、開店して間もない時なので、お客さんはまだまばらです。
12時過ぎにはもっとお客さんも入って、盛り上がってきます。
ちなみにお店の開店時間は22時で、明け方5時くらいまでやってます。
特別ゲストの歌手が来た時の、ゲスト歌手が歌う時間は25~27時くらいを目安にしてください。ただし、そういう場合はすぐに満員になるので、早めにお店に行く事をおススメします。
◆ร้านอีสานลำเพลิน เต่าปูน กรุงเทพ (9 ต.ค. 2561)
お店の地図とフェイスブック・ページ
最後にお店の場所をお伝えしておきます。
最寄り駅は地下鉄タオプーン駅になります。
今までバンスー止まりだった頃は、徒歩で行く事はほぼ不可能でしたが、タオプーンにつながってからは徒歩でも行けるようになりました。
ただ、再三お伝えしているように、お店は解りにくい場所にありますので、グーグルマップを使えば問題なくたどり着けると思いますが、初めての方は不安だったら無理せずに駅前にいるタクシー、あるいはモーターサイ(バイクタクシー)を利用してください(タクシーを使うほどの距離ではないんですけどね)。
また、フェイスブックにはこのお店のページがあり、随時情報を発信しています。
ゲスト歌手やイベント、またプロモーションはこちらのページから確認する事ができます。
ただし、タイ語オンリーですけど。
◆イサーン・ラムプルーン Facebookページ
https://www.facebook.com/ร้านอีสานลำเพลิน-เตาปูน-กทม-340128599854911/
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今まで沢山のイサーン系パブに行ってきましたが、何度も通いたくなるお店は少ないです。
イサーンラムプルーンはそんな数少ないお店のひとつです。
それは決して僕だけでなく、僕の周りにもこのお店をお気に入りだと言ってくれる友人は何人もいますので、皆さんも実際に行ってみるときっと解って頂けると思います。
バンコクに行った際には、ぜひ寄ってみてください。