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【タイ音楽最前線】コンサートで人気の曲2018年下半期編

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ようこそ、ルークトゥンモーラム・ファンクラブ(@lukthungmolamfc)へ。

ついこの前、年が明けたと思ったら、気がつけばもう12月。毎度の事ながら月日の経つのが年々早く感じられるようになってきているような気がします。

暦の上では年末ですが、タイ音楽の世界では乾季に入り新シーズンに突入したばかり。バンコクやイサーンでも各地で毎日沢山のコンサートが開催されています。

その新シーズンに合わせて、10月にバンコク~イサーンを周ってコンサートを観て来た事は前回・前々回のこのブログでもお伝えしましたが、6月のイサーン巡りの時と同じように、今回もタイでは今どんな曲が人気なのかをたっぷりリサーチしてきました。

インターネットやYouTubeの再生回数だけでは伝わってこない、本当にタイ人に人気のある曲というのは、やはり現場に行ってみないと分りません。

ヒットチャートもタイ音楽の現状を知るひとつの指標にはなりますが、チャートに登場していなくても人気のある曲は沢山ありますし、タイ人の反応を見たりするには、やはり実際にコンサートに行く方が早いですし、確実に分ります。

事実、今回取り上げた曲の中でもコンサートに行くまで知らなかった曲が沢山ありました。

そんな足で稼いできたリアルなヒットチャートは以下の通りです。

なお、現地で撮影して来たカヴァー・ヴァージョンの動画は各MVの下にリンクを貼ってありますので、そちらもご覧いただければと思います。

บักจีเหลิน(バック・ヂールーン)

今回、いくつか観たコンサートで一番耳にしたのがこの曲。タイトルの「บัก(バック)」という言葉は男性(or男の子)に付けるイサーン語の敬称で、意味は「ヂールーンという男の子」。

歌っているヂールーン・サーイモープ(จีเหลิน สายหมอบ)はシーサケート在住の現在14歳。

なぜこの歌が突然脚光を浴びるようになったのかの理由はちょっと分らないのですが、YouTubeの再生も1億回を超え、コンサートでは男性歌手・女性歌手を問わず、沢山の歌手に歌われているのが現状です。

日本語の「です・ます」口調にあたる、語尾に「クラップ(ครับ)」を使う歌詞はタイの歌ではほとんど聴かれないので、新鮮ですし耳に残ります。

可愛らしい曲調も人気の理由かもしれません。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒バイポー・ラッティヤー「バック・ヂールーン」(2018年10月15日ウドンタニー)

 

ครางชื่ออ้ายแน(クラーン・チュー・アーイ・ネー)

今、一番ホットな曲といえばこれかも知れません。詳しい背景はこのブログのエロい歌特集に書きましたので、そちらをご参照にして頂ければと思います。

残念ながらMVの最初のヴァージョンは世間への影響も考えてか、例の部分が新しく取り直された映像に差し替えられてしまいましたが、今、この曲の人気はタイだけにとどまらず、海を越えてなぜかインドネシアでバカ受けしています。

理由は分りませんが、多分例のフレーズが珍しかったのでしょうね。「Wik Wik Wik」でYouTubeで検索すると、沢山の動画が出てきます。

もしかしたら、この人気がキッカケで彼らがインドネシアでコンサートをするとか、そんな展開になったら面白いですね。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒シラピン・プータイ「クラーン・チュー・アーイ・ネー」(2018年10月17日ガーラシン)

ダウンロードはこちらから

อีหล่าขาเด้ง(イー・ラーカー・デーン)

「不死身のチンタラー」と呼びたくなるほど、最近のチンタラー・プーンラープの活躍は目覚しい。

と言っても、彼女は別に人気が低下していた訳ではないのですが、「ファー・ホン・ブン(ฟ้าฮ้องบึ้ม)」から続くこの路線で、彼女にとっての新境地を切り開いた事は確かです。

その「ファー・ホン・・・」と現在も大人気の「タオ・ンゴイ(เต่างอย)」、そして今回のこの曲「イー・ラーカー・デーン」で三部作と自分は勝手に捉えていますが、その中でもこの「イー・ラーカー・・・」は曲全体のテンションが一番高く、チンタラーの歌も完成度が高く聞こえます。

三部作すべてのアレンジを担当したのはサワット・サーラカーム先生。先生が担当した曲の中でもこの曲は、特に打撃系音が多い曲なのではないでしょうか。

とにかく終始「バシャ、バシャ」言っている印象で、個人的にはその過剰さが好きな所でもあります。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒ラッタナシン・インタータイラート「イー・ラーカー・デン」(2018年10月14日コンケーン)

ダウンロードはこちらから

โสดโสตาย(ソート・ソーターイ)

大ヒットした前作「プーサオ・マックムアン(ผู้สาวมักม่วน)」でも、モーラム楽団の名前を連呼するという「モーラム愛」を見せたヌット・ウィラーワンですが、今回のこの曲「ソート・ソーターイ」でもモーラムの定番フレーズを盛り込んでいて、彼女のモーラムへの愛情がひしひしと感じられる曲になっています。

しかも、今っぽいダンスミュージックのエッセンスと上手く融合させた曲作りは見事。

その為かタイ人人気も絶大で、先日僕がDJを担当したモーラム・パーティーでもお客さんから何度もリクエストされました。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒ペンナパー・ネープチット「ソート・ソーターイ」(2018年10月20日ローイエット)

ปล่อยไปตายโลด(プローイ・パイ・ターイ・ロート)

これまでスローの曲を中心に歌ってきたタンヤーR-Siamが初めてアップテンポに挑んだ1曲。

これが見事にモーラムのステージにはまったというか、むしろ狙った感が強いですが、なんにしろモーラム関連のコンサートでは大人気のレパートリーになっていて、沢山の歌手が歌っています。

ただ、このヒットでタンヤーのコンサートが増えているかというとそういう感じでもなく、曲は売れたけど歌手は売れないという残念なパターンになってしまっているのが惜しい所。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒ミアウ・ラッカナー(サーオノーイ・ペットバンペーン)「プローイ・パイ・ターイ・ロート」(2018年10月7日プラプラデーン・アーケード)

ศาลาคนเมา(サーラー・コンマオ)

ペット・サハラットが作詞・作曲を手がけたこの曲。

歌いやすさもあってか、ルークトゥンモーラムのコンサートでは大人気で、コンサートに行けば1日1回くらいは大抵耳にします。

日本人にはどことなく80年代の香りがする親しみやすい曲でもあります。

ドークケーは最初、ペット・サハラットが立ち上げたインディーレーベルからデビューしましたが、その後トップラインに移籍しました。

ロットヘーでも積極的に歌っていて、今回ブリラムでのロットヘー・イベントで彼女が歌う所を観る事ができましたので、動画は本人が歌っているロットヘー・ヴァージョンをご覧ください。

◆ドークケー・トップライン「サーラー・コンマオ」(2018年10月21日ブリラム・チャーンアリーナ)

ダウンロードはこちらから

ฉันยังรักเธอ(チャン・ヤン・ラック・トァー)

この曲はJOOXのルークトゥン・ヒットチャートでも紹介済み。

モーラム・コンサートでも人気の1曲になっています。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒サーオノーイ・ペットバンペーン「チャン・ヤン・ラック・トァー」(2018年10月7日プラプラデーン・アーケード)

ダウンロードはこちらから

เอานำอ้ายบ่(アオ・ナム・アーイ・ボ)

この曲を歌っているネス・サックヂュックはアーム・チュティマーのファミリーの一員ともいえる人。

この曲もアーム・チュティマーが作詞・作曲を手がけていて、彼女の紹介記事でも取り上げました。

軽快でどことなくユーモラスな曲調が受けたのでしょうか。

キャッチーなサビが耳に残る1曲で、個人的にも大好きな曲です。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒サーオノーイ・ペットバンペーン「アオ・ナム・アーイ・ボ」(2018年10月7日プラプラデーン・アーケード)

ダウンロードはこちらから(YouTubeとは別ヴァージョン)

หนานะ (ナー・ナ)

前シーズンのモーラム・コンサートでは、ラビアップ・ワータシンがインドの要素を取り入れた歌と踊りをやってましたが、その影響か、今シーズンではその他の楽団でもインド風の歌と踊りが見られるようになりました。

そんな時にタイミングよくリリースされたクラテーのこの曲。シラピンプータイやラッタナシン・インタータイラートでも歌われていました。

中にはこの曲でなく、「Dola Re Dola」という曲を言葉もそのままにカヴァーしていたエーン・オラディー(プラトム・バントゥンシン)という強者もいましたが・・・(エーン・オラディー「Dola Re Dola」)。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒シラピン・プータイ「ナーナ(Mera Pyar)」(2018年10月17日)

แฟนจ๋า(フェーン・ヂャー)

SINGAPORE - FEBRUARY 14: "Bird" Thongchai McIntyre poses in the awards room at the "MTV Asia Awards 2004" at the Singapore Indoor Stadium on February 14, 2004 in Singapore. The third annual awards featured a star-studded line-up of Asian and international artists. (Photo Stanley Chou/Getty Images)

この曲は往年のタイ音楽ファンには説明不要でしょう。

人口6000万人弱のタイで500万枚を売り上げたと言われているバード・トンチャイのモンスターヒットアルバム「チュット・ラップ・ケーク(ชุดรับแขก)」(2002年)に収録されている曲です。

チンタラー・プーンラープが参加した事で、彼女の人気が上がっただけでなく、その後のルークトゥン・ブームのキッカケになったとも言われています。

ルークトゥンモーラムのコンサートでは古い曲が度々リバイバルヒットしていて、最近ではキャット・イングリッシュの「OKナカ(O.K. นะคะ)」やマーシャーの「Music Lover」が今でもコンサートの重要なレパートリーとして歌われています。

なぜこの曲が今、突然リバイバルしたのか理由は分りませんし、ジャンルもポップスなのですが、新しい曲ばかりでなく昔の名曲も楽しめ、何でもありでジャンルにもこだわらないルークトゥンモーラムのコンサートは、やっぱり文句なく楽しいと、改めて思わされます。

カヴァー・ヴァージョンはこちら⇒シラピン・プータイ「フェーン・ヂャー」(2018年10月17日ガーラシン)

ダウンロードはこちらから


こうしてまとめてみると、なかなかヴァラエティー豊かな曲が揃っていますね。

コンサートで歌われている曲はもちろんこれだけではなく、こういった旬の曲を交えて各歌手や楽団ごとに独特の選曲をしてプログラムが組み立てられています。

日本だと他人の曲を歌うと使用料が気になると思いますが、タイではほとんどの歌手が使用料を貰わないとしていますので、自分の曲が沢山の歌手に歌われる事が人気の指標となっているのです。

また、コンサートで聴いて好きになったり、新しい曲を知ったりと、ラジオのような役割もになっていると言えます。

そういう意味でも、タイでのコンサートは単純に楽しむだけでなく、様々な情報をリサーチする重要な拠点もになっています。

タイ音楽に興味がある方はぜひ一度、現地でコンサートを体験してみて下さい。

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