香港、マレーシア、インドネシアなど東南アジアで高い人気を誇る音楽ストリーミングアプリ「JOOX」。
タイでも多くのリスナーが利用していますが、そのアプリで人気のルークトゥンを毎週集計してチャートとして発表しています。
音楽を聴くツールのほとんどがインターネットやダウンロードになった現在、リスナーとの距離が一番近いチャートだと考えられるので、ラジオ局が発表するチャートよりも信憑性があると思い、随時チェックして今タイではどのような曲が人気なのかをリサーチしています。
実際、このチャートに登場する曲はYouTubeでも高い再生回数を誇っている曲ばかりです。
という訳で、タイの音楽シーンをチェックするのにも有効なこのチャート。毎週出来るか分かりませんが、可能な限り紹介していきたいと思います。
JOOXルークトゥンのチャートは毎週月曜日に発表されますので、今回は9月3日付けの最新のトップ10を紹介します。
ちなみに前週(8/27付集計分)のチャートはこのようになっていました。
JOOX ルークトゥン・ヒットチャート(2018年8月27日付)
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ซังได้ซังแล้ว(サン・ダイ・サン・レーウ)/ต่าย อรทัย(ターイ・オラタイ)
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เทพบุตรใจหมา(テープブット・ヂャイ・マー)/ฐา ขนิษ(ター・カニット)
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ห่อหมกฮวกไปฝากป้า(ホーモック・フアック・パイ・ファーク・パー)/ลำเพลิน วงศกร feat. เต๊ะ ตระกูลตอ(ラムプルーン・ウォンサゴンfeat.テッ・トラーグーント)
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เฮ็ดทุกวิถีทาง(ヘット・トゥック・ウィティー・ターン)/เบิ้ล ปทุมราช feat. ก้อง ห้วยไร่(ブン・パトゥムラートfeat.ゴン・フアイライ)
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ฝากใบลา(ファーク・バイ・ラー)/เนย ภัสวรรณ(ヌーイ・パッサワン)
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ฉันยังรักเธอ(チャン・ヤン・ラック・トァー)/เต้ย อภิวัฒน์ feat. ยุ่งยิ่ง กนกนันท์(トゥーイ・アピワット feat.ユンイン・ガンガナン)
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จากใจแฟนเก่า(ヂャーク・ヂャイ・フェーン・ガオ)/คะแนน นัจนันท์(カネーン・ナッヂャナン)
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ฮักกันแฮงๆๆ(ハック・ガン・ヘーンヘーン)/เนสกาแฟ ศรีนคร(ネスカフェー・シーナコン)
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รำคาณกะบอกกันเด้อ(ラムカーン・ガ・ボーク・ガン・ドゥー)/ลำเพลิน วงศกร(ラムプルーン・ウォンサゴン)
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ในความคึดฮอดมีแต่เจ้าผู้เดียว(ナイ・クワーム・クットホート・ミー・テー・ヂャオ・プー・ディアオ)/ไมค์ ภิรมย์พร(マイ・ピロムポン)
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JOOXルークトゥン 2018年9月3日付 トップ10
10.บ่ต้องห่วงอ้าย(ボ・トン・フアン・アーイ)/ไหมไทย หัวใจศิลป์(マイタイ・フアヂャイシン)
10位は初登場のマイタイの新曲。タイトルの意味は「俺の事は心配するな」。
コンサートでは安定した人気を保っているマイタイですが、チャートアクションに顔を出すのは久しぶりじゃないでしょうか。
キャリアが長いだけあって数々の名曲を持っている彼ですが、それらに比べると若干インパクトが薄い気がします。ただ、これが今のマイタイの等身大の歌なのでしょう。
9.โดตรเลวในดวงใจ(コート・レーウ・ナイ・ドゥアンヂャイ )/ ตั๊กแตน ชลดา(タカテーン・チョンラダー)
個人名義のYouTubeチャンネルではイサーンの最新ヒットをカヴァーしたりして、今までのイメージから脱しようと試みているタカテーン・チョンラダーですが、Grammy Goldから新曲はガッツリ保守路線を守っています。
新鮮味は欠けるけど、意外とコンサートでは色んな人にカヴァーされているタカテーンの曲。この曲は女性歌手がカヴァーすれば、気持ち良さそうに歌える曲という感じがします(特にサビの部分が)。
タイトルの意味は「心の中の悪い奴ら」とでも訳しておきましょうか。
8.จากใจแฟนเก่า(ヂャーク・ヂャイ・フェーン・ガオ)/คะแนน นัจนันท์(カネーン・ナッヂャナン)
先週7位から1ランクダウンのこの曲ですが、結構息の長い人気を保っています。
7.ฉันยังรักเธอ(チャン・ヤン・ラック・トァー)/เต้ย อภิวัฒน์ feat. ยุ่งยิ่ง กนกนันท์(トゥーイ・アピワット feat.ユンイン・ガンガナン)
実はこのチャートを見るまでノーマークだったこの曲。しかし、YouTubeでは再生回数まもなく8000万回に達する大人気曲です。そして、個人的に今もっとも気に入っている曲のひとつ。
男性の方のトゥーイに関してはあまりよく知らないのですが、フューチャリングされているユンインはちょっと前から気になっていた歌手。
彼女の曲「ボ・メーン・コーンレン(บ่แม่นของเล่น)」もすごいいい曲なので、近いうちにこのブログでも取り上げたいと思っています。
6.รำคาณกะบอกกันเด้อ(ラムカーン・ガ・ボーク・ガン・ドゥー)/ลำเพลิน วงศกร(ラムプルーン・ウォンサゴン)
「ホーモック・フアック・・・」の余波もあると思いますが、今、特にイサーン女子に人気の高い曲。YouTubeには女性歌手がカヴァーした動画が沢山アップされています。
作詞・作曲はラムプルーンとテッ・トラグーントーの二人。タイトルは「ウザいかもしれないけど言っておくよ」とでも訳しておきましょうか。
先日、ラムプルーンとテッのライブを観に行きましたが、ラムプルーンは女の子にキャーキャー言われていました。おじさんには正直分りません555
↓ダウンロードはこちらから。
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5.ฝากใบลา(ファーク・バイ・ラー)/เนย ภัสวรรณ(ヌーイ・パッサワン)
ヌーイはサコンナコン出身の女の子。正確な年齢はわかりませんが、見た感じからは10代中盤に感じられます。
今、彼女のような10代のイサーン女子歌手が非常に盛り上がっていて、個人的にも注目しているのですが、この曲はその動きのキッカケを作った曲とも言えます。
タイトルは「欠席届けを預ける」という意味。いかにも学生の女の子らしいタイトルですが、MVは大人同様の三角関係ストーリー。タイは学生もドロドロかよ!とツッコミたくなりますwww
「ผู้สาวขี้เหล้า(プーサオ・キーラオ)」が大ヒットしたメー・ヂラーポンが出演している所も注目です。
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話題になってからしばらく時間が経ちましたが、まだまだコンサートで頻繁に歌われている大ヒット曲。
この人気はもうしばらく続くような気がします。
3.เฮ็ดทุกวิถีทาง(ヘット・トゥック・ウィティー・ターン)/เบิ้ล ปทุมราช feat. ก้อง ห้วยไร่(ブン・パトゥムラートfeat.ゴン・フアイライ)
お互いほぼ同時期に曲がヒットしたので、ライバル視しているのだとばかり思っていましたが、実は大の仲良しというブンとゴン。
そんな訳でとうとう音楽でも共演しちゃいました、というのがこの曲。
コンサートの数はめっきり減ってきている二人ですので、この曲をキッカケにもう一花咲かせてもらいたい所ですね。
2.ซังได้ซังแล้ว(サン・ダイ・サン・レーウ)/ต่าย อรทัย(ターイ・オラタイ)
先日、歌詞ヴァージョンの動画が1億再生に達した、ターイ・オラタイのこの曲。
一時期リズムを強調したアップテンポの曲を歌ったりして、イメージチェンジを図ろうとしていたターイですが、結局こういうスローの曲が一番似合うという事なんでしょうね。
1.เทพบุตรใจหมา(テープブット・ヂャイ・マー)/ฐา ขนิษ(ター・カニット)
先週の2位から1ランクアップしてとうとう1位を獲得したシアンイサーンのベルことター・カニットの「テープブット・ヂャイ・マー」。
シアンイサーンでは看板歌手として活動していましたが、それほど前に出るタイプではなかったので、こうしてソロ歌手としてデビューするとは思っていませんでしたが、恋人であるゴン・フアイライのサポートのおかげで、見事な成功をおさめました。
ソロとしては「You let me down」に続いて2曲目となるこの曲。その曲も結構好評だったようですが、ルークトゥンと呼ぶにはちょっとオシャレな感じを狙いすぎていて、個人的は好きになれませんでした。
しかし、今回の曲は力強さも感じますし、ベルの歌唱力を上手く引き出した曲作りに好感が持てます。
そして何よりビックリしたのが、公開からわずか2ヶ月弱で1億ヴューを達成した事です。大手プロダクションだったらそれほど驚きはしませんが、インディーからの曲がこれほどの短期間で1億ヴューを獲得したのは賞賛に値することです。
それもこれもゴンの献身的なサポートのおかげでしょうかね555
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と一通りチャートを見てきましたが、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、見事というほどのイサーン一色!
タカテーンをイサーンと括るかは微妙ですが(一応コラート出身ですが、イサーン色は弱い)、それを省いても10曲中9曲がイサーンの曲の訳ですから、ほぼイサーン音楽のチャートと言っても過言ではないでしょう。これが今のタイ音楽の現実です。
さて、来週はどんなチャートになっているでしょうか。
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