久々になってしまった新曲まとめ。
10月はタイに行っていて更新することが出来ませんでした。そこで今回は10月、11月の2ヶ月分の新曲をまとめてお伝えしたいと思います。
しかし、2ヶ月分となるとそこそこの量になるので、今回はその中から数曲をピックアップしました。
曲数は少なめですが、その分中身は濃いです。
タカテーンの新境地。久々の快作!
ここ最近はラムシン~イサーン・インディー寄りの歌が多かったタカテーン。
しかし、正直、地に足が着いていない感が否めなかったのは事実です。
歌は文句なく「上手い」のですが、「モーラムらしさ」が薄く、時代の波に乗って方向転換したのはいいものの、上っ面をなぞっているだけという感じがしていました。
やっぱり彼女はスローのルークトゥンを歌っていた方が合っているのではないかと思っていたところにリリースされた曲「ボ・グッ・ヂャック・メット(ちっとも不思議じゃない)」。
イサーン・インディーに影響を受けた曲調は最近の路線の延長線上にありますが、歌に込められた気迫がこれまでの曲とは全く違います。
というのもこの歌、明らかに前夫ペット・サハラットに対して当て付けであるからです。
不甲斐ない男に対しての不満をぶちまけ、ぶっ倒してやるという鬼気迫る気迫が曲全体をというして伝わってくるタカテーンの歌は、譜面だけを追って歌っていたこれまでの曲とは一線を画しています。
浮気をした男に対しての不満を歌った歌はルークトゥンモーラムには山ほどありますが、ここまで攻撃的な歌というのも珍しいのではないでしょうか。
そして実体験があったからこそ、伝わってくる説得力のある歌。
タカテーンと言えば「恨み節」と言われるスローの歌が得意というのが一般的な認識だとおもいますが、その怨念を新しい形で示したのがこの曲なのではないか、と感じる快作です。
◆บ่งึดจักเม็ด(ボ・グッ・ヂャック・メット) – ตั๊กแตน ชลดา(タカテーン・チョンラダー)
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ナンファー・ロットヘー(ロットヘーの天使)降臨
今やイサーンだけでなくバンコクにまでその活動範囲を広げたロットヘー。
ロットヘーには人気歌手が何人もいますが、その中のひとりと言えるのがセーンダーオ・ピムマシー(แสงดาว พิมมะศรี)です。
ウボンラーチャターニー出身の19歳(2018年12月現在)であるセーンダーオは、15,16歳の頃からラムシン歌手として歌い始めたようです。
その彼女の初めてのオリジナル曲である「ナンファー・サーラパン」。
ものすごい目新しい曲調という訳ではありませんが、ラムシン的ツボを押さえた堅実な曲作りとセーンダーオのキュートな声が上手くマッチした良曲に仕上がっています。
業界人からの注目度も高く、僕のよく知っているプロモーターも彼女をプッシュしている人が何人もいます。
ですので、今まではイサーン中心の活動でしたが、これからバンコク近郊でも彼女のコンサートを観る機会が増えるのでないでしょうか。
ちなみに年末の12月28日には、バンコクのタムナーン・コンイサーン(ラマ3)に出演予定です。
◆นางฟ้าสารภัญ(ナンファー・サーラパン)- แสงดาว พิมมะศรี(セーンダーオ・ピムマシー)
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19歳の鬼才の躍進はまだまだ続く
「ホーモック・フアック・パイ・ファーク・パー(ห่อหมกฮวกไปฝากป้า)」で世間に衝撃を与えたテッ・トラグントー。
その後も「プーバオ・ガオ(ผู้บ่าวเก่า)」が2億再生(2018年12月現在)の大ヒットとなったり、マイタイ・フアヂャイシンに曲を提供したりと、目覚しい活躍をしています。
その彼の新曲「ハック・バーン・バーン」は大ヒット曲「ホーモック・・・」を題材にした映画の為に書かれた曲です。作詞・作曲はもちろんテッ本人。
今回の曲は彼の書く曲の特徴である、飄々とした感じ全面的に漂っていつつも、女性ヴォーカルを上手く配置して、その対比でゆるみっぱなしにはならずに、締める所は締めるという構成が見事です。
一緒に歌っている女性歌手は、テッと同じSing Musicに所属している歌手サーイネーン(สายแนน)です。
テッだけでなくカネーン・ナッヂャナンなど、このSing Musicに所属している歌手が次々にヒットを飛ばしている現状。
今、イサーン・インディーで最も注目のレーベルと言えるのではないでしょうか。
◆ฮักบ้านๆ(ハック・バーン・バーン)- เต๊ะ ตระกูลตอ Feat สายแนน(テッ・トラグントーfeat.サーイネーン)
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キュートさでは「プーサオ・カーロッ」を超えたかも?!
この曲「ハック・ハック・ハック」は9月に公開された曲なので、ちょっとルール違反ですが、9月分をアップした後に知った曲なので、今回取り上げます。
歌っているニンはトンマイ・ミュージックに所属の歌手。
このレーベルは4億再生超えのセック・チュムペーの特大ヒット曲「カム・ペーン」をリリースしたレーベルでもあります。
そこからデビューした彼女が歌うこの曲。歌・曲・アレンジ、どれをとっても極上の仕上がりになってます。
特に外国人である我々にも耳馴染みの良いキャッチーなメロディーは、一度聴いただけでいつまでも脳裏に残る魔力を持っています。
この曲に日本語詞をつけて歌ったら、日本でも充分受けるんではないだろうか、という気もします。というか、今の日本の音楽にこれくらいキャッチーで愛らしい曲って無いのではないでしょうか。
ニンにちょっと色気が少ないのは残念だけど、歌もしっかりしているし、何より良い曲に恵まれて、これからが楽しみな歌手のひとりです。
ちなみに「ハック」とはイサーン語で「愛している」の意味。標準タイ語の「ラック(รัก)」にあたる言葉です。
◆ฮัก ฮัก ฮัก(ハック・ハック・ハック)- หนิง ต้นไม้มิวสิค(ニン・トンマイミュージック)
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ここまで来たらもはや「ロック」のグン・スパーポーン
前作「ミアン(เมี่ยน)」もスマッシュヒットとなり、今でもコンサートで沢山の歌手にカヴァーされているグン・スパーポン。
その前作もロック色の強い曲でしたが、今回の新曲「ホーン・ティ」も同様にロックテイストを取り入れた曲になっています。
初めて聴いた時は地味な印象だったこの曲ですが、どこか耳に残る歌とメロディーで、何度か聴くうちにハマっていってました。
特にグンのヴォーカルはより本格的なロックの歌唱法に近づいてきているような気がします。
もともと歌唱力が高かった彼女ですので、これ位のことはすぐにでも出来たでしょうが、ここまでくると本来ラムシン歌手である事を忘れてしまいそうです。
しばらくご無沙汰になってしまっているグンのステージ。
こうして新曲もリリースされたことですし、次回の訪タイ時には最優先でスケジュールを組むことにします。
◆หองติ(ホーン・ティ)- กุ้ง สุภาพร สายรักษ์(グン・スパーポン・サーイラック)
イサーン・インディーの歌姫、起死回生の1曲になるか?
「イサーン・インディー」という言葉が一般的になる前から、インディーというスタンスで活動していたヌット・プラトゥムトーン。
僕にとって彼女はイサーン音楽の奥深さを知るキッカケになった、重要な歌手のひとりです。
多くの熱心なファンを持つヌットではありますが、一般的にはブレイクしきれていないのも事実。
本人も今まで色々と試行錯誤を重ねてきていますが、今一歩結果が出ず、ファンとしてももどかしさを感じていました。
今回の新曲「コーン・マイ」は、ミン・チャオグワイのヒット曲「ラック・クワーイクワーイ(รักควายควาย)」で知られるウーナー・レコードからのリリースになり、これまで以上にヌットのこの曲にかける意気込みを感じます。
ヂェック・ルークイサーンが手がけた曲もなかなかの出来だし、YouTubeの再生回数も2ヶ月で300万回と悪くはありません。
後は、どれくらい他の歌手がカヴァーしてくれるか、でしょうか。
美人だし、歌も申し分ないのですが、やはりヌットにとっての「この1曲」が欲しいところではあります。
◆ของใหม่(コーン・マイ)- น้องนุช ประทุมทอง นิลวัน(ノーンヌット・プラトゥムトーン・ニラワン)
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その他の新曲
曲名 | 歌手 | リンク |
ซอยน้องให่ลืมเขา(ソーイ・ノーン・ハイ・ルーム・カオ) | ศร สินชัย(ソーン・シンチャイ)& นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウゴイ・ガンニカー) | https://www.youtube.com/watch?v=T4pol44rUpo |
บ้านกูมี บ้านสูมีบ่(バーン・グーミー、バーン・スーミーボ) | THE BOY and THE FAII | https://youtu.be/oX6fV8_ZQ_M |
ออกล่า(オーク・ラー) | สายแนน(サーイネーン) | https://www.youtube.com/watch?v=CLiFooJXsXk |
เธอมีแฟน(トァー・ミー・フェーン) | วงน้องหล่า Feat.ดอกเหมย เพ็ญนภา(ウォン・ノーンラーfeat.ドークムーイ・ペンナパー) | https://www.youtube.com/watch?v=T4pol44rUpo |
ส่าย(サーイ) | หลิว อาจารียา(リウ・アヂャリヤー) x Skypass | https://www.youtube.com/watch?v=AyqX4xpI0d0 |
เลิกกับพี่ได้ดีทุกคน(ルーク・ガップ・ピー・ダイ・ディー・トゥックコン) | เจนนี่ ได้หมดถ้าสดชื่น(ヂェニー・ダイモット・ターソトチューン) | https://www.youtube.com/watch?v=P6eRo4W_UhU |
คนสุดท้ายของหัวใจ(コン・スッターイ・コーン・フアヂャイ) | บอย พนมไพร(ボーイ・パノムプライ) | https://www.youtube.com/watch?v=DnEfs4IZEvo |
10,11月の新曲総括
さすがに2ヶ月分となると、豪華かつ濃い内容になりました。
皆さんのお気に入りは見つかりましたでしょうか。
この中から、今後コンサートの定番になる曲が出てくるかも知れませんので、ぜひチェックしておいて、コンサートを楽しんでください。
もちろんリリースされているルークトゥンモーラムの新曲はこれだけではありませんので、皆さんもYouTubeをチェックして、お気に入りの曲を見つけていただければと思います。
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