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【総括2019年】ルークトゥンモーラムの今が分かる20曲:Part2

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2019年にルークトゥンモーラムのコンサートで人気だった曲のまとめの後半です。

前回は20曲の内の10曲を紹介しましたので、今回は残り10曲を紹介します。

前半の10曲はこちらでご確認ください。

【総括2019年】ルークトゥンモーラムの今が分かる20曲:Part1

前半では2019年の上半期にリリースされた曲をまとめて、後半は下半期分にしようかと思っていたのですが、割合的に上半期の曲が多かったので、上手く半分づつにはできませんでした。

なので、後半にも6月以前にリリースされた曲が何曲か入っております。その点はご了承いただければと思います。

それでは、さっそく曲の紹介に入っていきたいと思います。

パブリックイメージの殻を破る曲に挑戦して大ヒット!

มักอ้ายหลายเด้อ(マック・アーイ・ラーイ・ドゥー)- กวาง จิรพรรณ(グワーン・ヂラパン)

グワーン・ヂラパンと言えば、「ボ・ペンヤン、カオ・カオヂャイ(บ่เป็นหยัง เค้าเข้าใจ)」の大ヒットでその名を知られるようになった歌手ですが、世間的にはそのイメージが強く、あまりアップテンポの曲は歌わない人と思われていたかもしれません。

しかし、本人は結構ひょうきんな人で、ステージではかなり冗談を言うし、アップテンポの曲もたくさん歌っていました。

そんな素のグワーンを知っていても、この曲を初めて聴いた時は、若干違和感があったのは否めません。

「これはヒットしないんじゃないかな」などと思っていたのもつかの間、あれよあれよという間にYouTubeの再生回数も伸び、コンサートでもたくさんの歌手にカヴァーされる大人気曲になっていました。

きっと大人気のドラマ「タイバーン・ザ・シリーズ」関連の曲という事も後押ししたのかもしれませんが、それでもこのヒットは個人的には意外でした。

保守的なタイで、世間のイメージとは違う曲に挑戦するのは大きな賭けですが、このケースは運良く成功した例と言えるでしょう。

リリースは2018年12月。

ちなみに、タイトルはイサーン語で「あなたが大好きよ」という意味です。

大人気ドラマシリーズの甘く切ないラブソング

ขอบใจเด้อ(コープヂャイ・ドゥー) - ศาล สานศิลป์(サーン・サーンシン)

ここ数年、ドラマ「タイバーン・ザ・シリーズ」関連の曲はことごとく大ヒットしていて、イサーンの人々のハートをがっつり掴む事に成功しています。

この曲も先の曲と同じく「タイバーン・ザ・シリーズ」からの曲なのですが、グワーンの曲とはタイプがだいぶ違い、甘く切ないラブソングになっています。

リリースは2019年5月。

聴いていると、かつての日本のフォークソングを思わせて、言葉の壁を越えて胸が熱くなる人もいるのではないでしょうか。

MVのストーリーも秀逸で、タイ人はこういう短編を作らせると、本当にうまいですね。

ちなみに、タイトルの意味はイサーン語で「ありがとう」の意味です。

イントロだけで歓声が起こるイサーン人に絶大な人気を誇る曲

กอดเสาเถียง(ゴート・サオ・ティアン)- ปรีชา ปัดภัย(プリーチャー・パッパイ)

もうひとつタイバーン・ザ・シリーズからの曲です。

2019年末の今、イサーンの人々の間で一番人気がある曲、と言ったらこれかもしれません。

9月にYouTubeで公開されて、4か月弱で2憶再生に到達しようという勢いがその人気を物語っています。

実際、12月にラムヤイのコンサートを観に行った時、彼女がこの歌をカヴァーしていたのですが、イントロを歌い始めただけで歓声が上がるほどでした。

参考までに、FM90(ルークトゥン・ラックタイ)、ルークトゥン・ネットワーク、JOOXルークトゥンの12月下旬のヒットチャートです。

JOOXルークトゥンでは現在2位ですが、11月~12月上旬まで4週連続で1位を独占していました。

プリーチャー・パッパイという歌手に関しては詳しくは分からないのですが、力強い歌い方が、これまでのタイバーン・ザ・シリーズの曲にはいなかったタイプで新鮮な印象を受けました。

最初、コンサートで聴いた時には、まさかタイバーン・ザ・シリーズの曲だとは思わなかったので、後で調べて分かった時は驚きました。

このMVも見始めると、つい引き込まれてしまう作りになっています。

おませな子供の声とほのぼのしたメロディーで幸福感満載の歌

ฝนเทลงมา(フォン・テー・ロン・マー)- การ์เนต สะเลอปี้(ガーネット・サルーピー)

ここから2曲続けて子供の歌を。

最初はフォン・テー・ロン・マーという曲なのですが、この曲を最初に意識したのは、シアンイサーンのコンサートでした。

楽団所属の歌手パーミーが歌っていて、「フォン・テーロンマー、テーロンマー、テーロンマー・・・」というサビが帰ってからも耳から離れなくなっていました。

何の曲か突き止めたら、歌っていたのはなんと子供でした。

どうりでパーミーのロリ声と相性が良い訳です。

しかも、オリジナルは2019年7月にリリースされて3ヶ月ほどで1憶再生を超える人気ぶりでした。

こういう情報はさすがに現場に行かないと、ネットだけでは拾いきれませんね。

タイは昔からこういう子供が歌う曲が結構あったのですが、ノベルティー・ソングっぽく、受け狙いの曲が多かった気がします。

しかし、このガーネットの曲に関しては、しっかりとした歌に仕上がっていて、それがコンサートでも大人の歌手にカヴァーされている理由ではないかと思います。

◆オフィシャルMVはこちら→ฝนเทลงมา - การ์เนต สะเลอปี้ NEW UPLOAD「Official MV」

ちなみにタイトルは「土砂降りの雨」という意味。

動画は、その僕が最初にこの曲を意識したというシアンイサーンのパーミーが歌うカヴァーをご覧ください。

日本人が聴くとちょっと恥ずかしい言葉を連呼する曲

รถแห่รถยู้ [ป๊ะโล๊งโป๊งฉึ่ง] (ロットヘー・ロットユー[パ・ローン・ポーンチュン])- น้อง ทิวเทน(ノーン・ティウテーン)

もう1曲の子供が歌っている歌は、日本人が聴くと1発で耳から離れなくなるのではないでしょうか。

なんせ曲中で「チ〇ポ、チ〇ポ・・・」と連呼しているように聞こえるのですから。

正確には「パ・ローン・ポーンチュンポーン、チュンチュンポーンチュン・・・」と言っているのですが、ฉึ่ง(チュン)という発音は日本語にはありませんので、無意識に日本語に寄せて聞いてしまうため、そう聞こえるんでしょうね。

とにかく、この歌をはじめてコンサートで聴いた時にはビックリしました。

曲のタイトルにロットヘーと付いている事もあってか、ロットヘーでは特に人気が高かったようです。

リリースは2019年4月。

天才少女がタイアップ曲でまさかの大ブレイク!

ให้เคอรี่มาส่งได้บ่(ハイ・ケリー・マー・ソン・ダイ・ボ) - เบลล์ นิภาดา(ベル・ニパダー)

ベル・ニパダーの存在を知ったのは3年ほど前だったでしょうか。その頃、彼女はまだ13歳くらいでした。

若いのに巧みな歌に、将来の可能性を感じたものです。

しかし、ブレイクはまだまだ先だろうと思っていたら、思わぬ形でその時が訪れました。それが、この曲の大ヒットです。

タイトルは「ケリーは配達に来てくれるかしら?」という意味なのですが、ケリーとはタイの配送会社「Kerry Express」の事です。

日本に例えると「クロネコヤマト」とか「佐川急便」に相当すると思いますが、日本であからさまに歌詞の中に「ヤマトが・・・」とか「佐川が・・・」とか入れても、そんな曲はヒットしませんよね。

しかし、タイではそんなことはそれほど気にしません。曲が良ければ、人気になるのです。

しかもタイなので、この曲をオリジナル歌手のベルだけでなく、たくさんの歌手が歌って、ケリーという会社名を連呼する訳です。こんな安上がりな宣伝あるでしょうか。

この曲のヒットのおかげでベルの名前も広く世間に知られる事になって、コンサートも増えましたし、ケリー・エクスプレスの名前もたくさんの人に覚えてもらえる事になって、まさにWinWinの関係とはこういう事、というのを証明してくれた気がします。

リリースは2019年6月。

ラムヤイのもうひとつの代表曲になった美しいバラード

แค่คนคุย(ケー・コン・クイ)- ลำไย ไหทองคำ(ラムヤイ・ハイトーンカム)

ラムヤイの代表曲といえば、今でも「プーサオ・カーロッ」なのは、もちろん異論はありません。

しかし、歌手としてさらなるステップアップを図るなら、代表曲が1曲だけでは単なる流行歌手で終わってしまいます。

例えばプムプアン・ドゥアンヂャン(พุ่มพวง ดวงจันทร์)の代表曲は何かと聞かれたら、どう答えるでしょう。

沢山ありすぎて、どの曲か決めかねる人もいるかもしれませんし、100人いれば100人違う曲をあげるかもしれません。それくらい彼女には代表曲と呼べる曲があるのです。

それこそが本当の人気歌手の証明ではないかと思います。

ラムヤイも最初のヒット以降、そこそこのヒットはありましたが、代表曲と呼べるほどの曲は生まれませんでした。

そして、この曲がヒットし、ようやくラムヤイのもう一つの代表曲と呼べる曲が誕生したのです。

リリースは2019年8月で、12月には1憶再生を達成しました。

コンサートだけでなく、YouTubeでもたくさんの歌手のカヴァーがアップされていて、この曲がいかにタイの人々に愛されているのかが分かり、長年応援してきた身としても嬉しい限りです。

今回はそんなたくさんのカヴァーの中から、カイムック・ペンシニー(ไข่มุก เพ็ญสินี)という歌手の素晴らしいカヴァーがあったので、そちらをお聞きください。

◆オフィシャルMVはこちら→แค่คนคุย - ลำไย ไหทองคำ【MV. OFFICIAL 4K】

テンションマックスのプレーウプラーウの最高傑作

ตีลังกาฟ้าปลิ้น(ティー・ランガー・ファー・プリン) - แพรวพราว แสงทอง(プレーウプラーウ・セーントーン)

この辺から(ようやく)モーラム色が強まります。

この曲は新シーズンのモーラム楽団のコンサートでよく歌われていたのですが、その時は何の曲か分かっていなくて、テンションの上がる曲調にすごく気になっていました。

その後、誰の曲か判明するとプレーウプラーウの曲だったという。しかも2019年8月にリリースされていたので、チェックを怠っていたのがバレバレという、なんとも恥ずかしい話。

プレーウプラーウの代表曲といえば「プア・パイ(ผัวไผ)」が真っ先に上がりますが、もちろんそれには何の異論もありません。

しかし、彼女のヴォーカリストとしての実力や魅力、コンサート映えするアッパーな曲調から考えても、この曲こそプレーウプラーウの最高傑作なのではないかと。

サビを2回繰り返すという曲構成と言い、サワット・サーラカーム先生の迫力のあるアレンジと言い、そしてプレーウプラーウのどすの効いた声で歌われる音域の広いメロディーと言い、様々な要素が高次元で融合していて、何度聴いても飽きることがありません。

さらに、これを現場で聴くと、その迫力が2倍にも3倍にもなるのですから、テンションが上がらない訳がありません。

ぜひともコンサートで体験していただきたい1曲。

MVは前置きが長いので、曲が始まる所からに設定してあります。

不死身のチンタラーの快進撃はまだまだ続く

น้ำตาย้อยโป๊ก(ナムター・ヨーイ・ポックポック)- จินตหรา พูนลาภ(チンタラー・プーンラープ)

僕が観た新シーズンのモーラム楽団のコンサートでは、ほぼ全てで歌われていたこの曲。

もちろんロットヘーやその他のコンサートでも大人気になっています。

オリジナルを歌っているのはチンタラー・プーンラープ。「タオ・ンゴーイ(เต่างอย)」の大ヒット以降、かつての全盛期を取り戻したかのような、目覚ましい活躍をしています。

R-Siam時代はどちらかというとスローの曲を多く歌っていたような気がしますが、ここ最近は自身のルーツに立ち返ったかのように、モーラムよりの曲が主体になっている所に好感がもてます。

なんだかんだで、今年50歳になってしまったチンタラー(1969年3月6日生まれ)ですが、この活躍はもうしばらく続きそうです。

この曲の動画は、曲の良さをさらに引き出してくれているバイポー・ラッティヤーの素晴らしい歌でお聴きください(撮影は2019年10月にコンケーンにて)。

◆オフィシャルMVはこちら→น้ำตาย้อยโป๊ก - จินตหรา พูนลาภ Jintara Poonlarp「Official MV」

リリースは2019年6月。

タカテーンプロデュースによる極私的年間ベストソング

ผู้สาวไทบ้านอินดี้(プーサオ・タイバーン・インディー) - ขันโตก ตัวเต็ง(カントーク・トゥアテン)

タカテーン・チョンラダーがモーラム寄りに路線をシフトしてきてから、かれこれ3年近くになるでしょうか。

最初はどこまで本気なのか分かりませんでしたが、これだけ長く続いている事と、ここ最近の新曲連発に、ようやくその真意が見えてきたような気がします。

さらに、自身で歌うだけでなく、他人のプロデュースまで初めて、いよいよもって、これは本気だなと、痛感しています。

◆こちらもタカテーンプロデュースによる曲→ไม้เจ้ายาวบ่ - ใบคา ปาหนัน【OFFICIAL MV】

このカントークの曲もタカテーンのプロデュースによるもの。自分でもカヴァーやライブでも歌っています。

◆タカテーンのライブ・ヴァージョン→ผู้สาวไทบ้านอินดี้ - ตั๊กแตน ชลดา

カントークという歌手は「パーイ・ノム(พ่ายนม)」という曲で注目を集めた歌手ですが、この曲のプロデュースにもかかわっていたのが、タカテーンでした(シラーセン・アートサーリー先生と共同プロデュース)。

つまりタカテーンが発掘した歌手と言って良いでしょう。

タカテーンが指導しているだけあって、カントークの歌唱力は確かなもの。

この曲では曲の良さを120%の形で引き出している彼女のヴォーカルは最高の一言。

今のところコンサートで歌っているのは、モーラム・ヂャイグンローイのチェリーとネーンくらいしか聴いた事ないけど、個人的に2019年のベストソングなので、ねじ込みました。

◆モーラム・ヂャイグンローイのチェリー&ネーンによるカヴァー→ผู้สาวไทบ้านอินดี้ - เชอรรี่ ปิยะพร & แนน วันญาพร หมอลำใจเกินร้อย 2562-2563

リリースは2019年4月。

【おまけ】インターネットの情報を参考にしない理由

と、一通り2019年にタイ人に人気のあった曲をまとめましたが、こうして振り返ってみると、今年も本当に充実していたなと思います。

そして、ルークトゥンモーラムは本当に面白いと、改めて実感しました。

しかし、ご覧いただいて、インターネットで収集できる情報とは若干(というか、かなり?)違う、と感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターネットの情報は多少参考程度には見ますが、100%は信用していません。

その理由はいくつかあります。

例えば、ラジオ局が発表するヒットチャートですが、タイの場合、これはお金で買える事は知っている人も多いと思います(実際に金品を渡すというよりも、直接DJに新曲のプロモーションに行って、便宜を図るという方が多いと思いますが)。

あと、YouTubeの再生回数ですが、これは100%怪しいとは思いませんが、何らかの操作が行われている可能性も否めません。

JOOXのような配信サイトのチャートもYouTubeと同様な事が考えられます。

そういう考えに至ったのは、やはりコンサートの現場を体験してからでした。

それほどYouTubeの再生回数が高い訳でもない曲がコンサートで人気の場合もありますし、逆に再生回数が高くてもコンサートで歌われることがほとんどない曲などは沢山あります。

何よりも、コンサートでは客に受けない曲はやりません。

なぜなら、ルークトゥンモーラムのコンサートというのは、基本的にお酒を売る場や市場にお客を呼び寄せる為の手段だからです。

お客が楽しめない、踊れない歌しか歌わない歌手のコンサートなどには誰も来ないのです。

結果、現場にこそリアルなタイ音楽がある、という結論に至ったわけです。

このブログでルークトゥンモーラムを伝えているのは、最終的にネットで曲を聴いてほしい訳ではありませんし、CDやレコードを買ってほしい訳でもありません。

タイに行って、直接コンサートの現場に行って、タイ音楽を体感してほしいという気持ちでやっています。

そして、良かったら、歌手にチップを振舞ってほしい。それが最も歌手を応援し、潤う方法ですから。

ネットで聴いていただけでは和ならないタイ音楽の魅力が、コンサートに行けば分かるという事も多々あります。

今はLCCで国内旅行よりも安くタイに行けますので(なおかつ、現地は物価が安いので、トータル的にも国内旅行よりも安くすむ)、都合がつけば、ぜひタイに行って、現地でルークトゥンモーラムを楽しんでください。

それでは、来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

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