コラム プレーン(曲)

【曲を聴きながら考える】ルークトゥンとモーラムの違い

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【タイ音楽好きにとっての永遠の命題】

自分のようにタイ音楽、特にルークトゥンやモーラムといった音楽の情報を発信している人間が、読者の方々に一番多くされる質問は、間違いなく

「ルークトゥンとモーラムはどう違うんですか?」

だろう。

自分もこれまで何十回となく、この質問に答えてきた。

答えは大抵、

「ルークトゥンはタイ全土で聴かれている大衆歌謡(流行歌)で、モーラムはイサーン~ラオスに伝わる民俗音楽」

という感じで答えてきたのだが、これで理解してくれてた人は多分少ない。

辞書的な答えとしては間違えてはいないと思うが、ルークトゥンもモーラムも聴いてすぐ分かるような明確なスタイルがある訳ではないので、分かりやすく伝えるのは難しい。

それに加えて、自分でも何となくは分かっているが、細かく分析した上での2つの音楽のそれぞれの条件が導きだされていなかったし、今までどこでもされていなかった。

しかし、沢山の曲を聴いていくうちに、いくつかの法則が見えてきた。

そのポイントを押さえれば、これが「ルークトゥンなのか?モーラムなのか?」というのが聴き分けられるようになるのではないかと思い、ここで1回まとめてみる事にした。

音楽的に分析した上で導きだされたこれらのポイントを実際に曲を聴きながら、まとめてみたいと思う。

【混乱を招いている要因(1)ルークトゥンモーラムという表記】

詳細に入る前に、こういう混乱を招いたそもそもの原因は何だったのかを確認しておきたい。

自分がタイ音楽を聴き始めた頃(1990年代)には、ルークトゥンとモーラムは別々のジャンルという認識から入っていたので、今の様な疑問に接する事は無かった。

こういう疑問が出てくるようになったのは、このブログのタイトルでも使っているように「ルークトゥンモーラム」と並列して表記するようになったからだろう。

なぜ並列表記するようになったかというと、タイ音楽を販売しているお店でジャンル分けする際に、「ポップス・ロック以外」という意味で使われるようになったのが発端だった可能性が高い。

ネットショップ「eTHAICD」の画面。ここでも「ルークトゥンモーラム」と並記されている。

【混乱を招いている要因(2)イサーン音楽の雑食性】

さらに混乱を招く原因になったのが、イサーン音楽の台頭とその雑食性である。

先にも触れた、自分がタイ音楽を聴き始めた頃はまだプムプアン・ドゥアンヂャン(พุ่มพวง ดวงจันทร์)も健在で、彼女と同じようにタイ中部出身の歌手が中心のルークトゥン全盛の時代だった(プムプアンはスパンブリーの出身)。

プムプアン・ドゥアンヂャン(Facebook「プムプアン・ドゥアンヂャン・ミュージアム(พิพิธภัณฑ์ พุ่มพวง ดวงจันทร์)より」) https://www.facebook.com/PoompuangDuangjunMuseum/

彼女がこの世を去った後、タイ中部出身の歌手たちの勢いが徐々になくなっていき、加えてタイの高度経済成長で、イサーンの人々が出稼ぎでバンコクに来た事もあり、イサーン音楽が聴かれる場所が拡大していった。

前川健一氏の著書「まとわりつくタイの音楽」(1994年出版)の中でも、このように書かれている。

少し長くなるが、その部分を引用してみよう。

ルークトゥンは低迷を続けるだろう。駒がないのだ。(中略)

モーラムの躍進はいちじるしい。(中略)

かつては、モーラムのコンサートに、客寄せのためにルークトゥンを入れたのだが、今ではルークトゥンのコンサートにもモーラムを入れないと客が喜ばなくなっている。(中略)

ルークトゥンもいずれイサーン出身の歌手によって支えられる時代が来るかもしれない(中略)。スパンブリー(※)出身者が支えている時代はプムプワンの死とともに終わった。

※スパンブリー・・・タイ中部の県。プムプアン他、多数のルークトゥン歌手がここから輩出されている。

「まとわりつくタイの音楽」(前川健一/著)p.134~135より

まさに、現状はこのようになっている訳である。

また、この影響で起きた音楽的な変化についても続いて書かれているので、その部分も併せて紹介しておく。

かつて語り物の芸であったモーラムが歌謡化することで、若者にもなじみやすくなった。メロディー重視の次はリズムの強調である。

今のモーラムコンサートはディスコである。踊れないモーラムは、もう若者たちに相手にされない。ルークトゥンでは踊れない。

ラム・プルーン(※)の歴史をもう一度振りかえると、ルークトゥンの要素を取り入れて歌謡化し、ストリング(※)の要素を取り入れてロック色を強くした

そのほか様々な要素を積極的に取り入れている。かつて、ルークトゥンが持っていた活力は、今モーラムが持っている。

※ラム・プルーン・・・モーラムの様式の一つ。リケー(タイの大衆演劇)や映画など様々な芸能の影響を受けて作られたスタイル。

※ストリング(タイ人ぽく発音すると「サトリン」)・・・タイのポップスやロックなど、欧米の音楽がルーツのジャンルをかつてはこう呼んだ。最近はあまり使われることがない。

「まとわりつくタイの音楽」(前川健一/著)p.135より

時代の過渡期を実際に現場で体験した前川氏の、非常に説得力のある言葉であり、洞察である。

ひとつ補足として、この引用部分では触れられていないが、イサーンにはモーラムとは別にイサーン方言で歌われるルークトゥンも古くからあった

イサーン出身の歌手が徐々に中央に進出しはじめる中、時代が変わる決定的な出来事があった。

それは、ルークトゥン全盛時代から中央で孤軍奮闘してきたローイエット出身の歌手チンタラー・プーンラープ(จินตหรา พูนลาภ)が、2002年にバード・トンチャイの曲「フェーン・ヂャー(แฟนจ๋า)」でコラボ歌手の一人として選ばれ、それが大ヒットした事である。

「フェーン・ヂャー」でバード・トンチャイと共演したメンバー。写真は16年ぶりに集結した2018年のコンサートの時のもの。

この曲のヒットで、イサーンの歌手も認知度が上がり、現在のようにイサーン音楽がヒットチャートの多くを占めるきっかけになった、大きな要因であることは間違いないだろう。

このように、タイ中部出身の歌手が主流を占め、標準タイ語で歌われていたルークトゥンの時代から、イサーン方言で歌われるルークトゥンと歌謡化されたモーラムが中心の時代になっていったのである。

ただ、これまでのルークトゥンが完全に影を潜めたわけではないので、それぞれのスタイルが同時にメインストリームに存在するという状況になってしまった。

2000年代に入ってからタイ音楽に興味を持ちはじめた人にとっては、こういう状況からいきなり入った訳で、標準タイ語とイサーン方言の聞き分けが出来るならまだしも、それが出来なければ、それぞれの音楽の違いを聴き分けるのが難しかったのは当然と言えば当然である。

【ルークトゥンとモーラム、それぞれの条件】

では、ルークトゥンとモーラム、それぞれの基本的な条件、スタイルはどういうものなのかを、音楽的な視点で分析してみたいと思う。

ちなみに、ここでいう「モーラム」は伝統的なスタイルではなく、伝統を元にポピュラー音楽に発展したスタイルの事である。

まず、ルークトゥンというのは、最初に「タイ全土で聴かれる大衆歌謡(流行歌)」と述べたように、我々日本人も普段から接しているポピュラー音楽の基本様式に沿って作られている。

ポピュラー音楽の基本様式というのは、

  • メロディーに動きがある
  • ヴァース~サビ(コーラス)がある(A-A'-Bを繰り返す)
  • コード進行がある

ルークトゥンは

ラムトーンという民謡をもとに、スンタラーポーンがラムウォンとして流行歌を作り、(中略)これを原型にタイ古典音楽やラテン音楽、ジャズや映画音楽、それにカントリーといったアメリカ音楽、中国やインド音楽、そして日本の歌謡曲など、音楽を取り入れて成長していった

「まとわりつくタイの音楽」(前川健一/著)p.94より

という音楽であるので、我々にとっても耳なじみがあるし、聴いてもすぐに分かる。

【サンプル1(ルークトゥン)】ซังได้ซังแล้ว(サン・ダイ・サン・レーウ) - ต่าย อรทัย(ターイ・オラタイ)

ルークトゥン・イサーンの代表的な歌手は沢山いるが、パッと頭に思い浮かんだのがたまたまターイ・オラタイだったので、ここ最近の彼女の曲の中で、特に好きなこの曲をサンプルとして挙げてみた。

メロディーがあって、ヴァース~コーラスがあって、という意味では分かりやすいのではないだろうか。

対してモーラムというのは、元が民俗音楽なので、ポピュラー音楽の概念からは外れており、先のルークトゥンにある基本様式がない場合が多い。

つまり、

  • 動きのあるメロディーがない(基本、語り物なので、一本調子なメロディーである場合が多い)
  • ヴァース~サビがない(1つのメロディー・パターンを繰り返すだけ)
  • コード進行がない(民俗音楽はだいたいワンコードで作られている)
  • イサーンの方言で歌われている

のが、モーラムが元になっている音楽の特徴である。

【サンプル2(モーラム)】มันต้องถอน(マン・トーン・トン)- ปอยฝ้าย มาลัยพร(ポーイファイ・マーライポン)

ポップ化されたモーラムの傑作中の傑作であるこの曲。

起伏のないメロディーとワンコードで曲を成立させている、ポップ化されたモーラムがどういう音楽か分かってもらうには良い例。

一聴すると単調に聞こえるが、何度も聴いているとドラッグ的な陶酔感があるのは、クラブミュージックに通づるものがあるかも。

モーラムという音楽は、我々多くの日本人が持っている音楽観とは、かなりかけ離れた所にあるので、最初はとっつきにくいが、何度も聴いているとその魅力が分かってくる音楽である。

この2つのスタイルに加え、ルークトゥンとモーラムの2つの要素を組み合わせて作られた形式もある。

タイ語では「ルークトゥン・モーラム」と呼ぶが、この呼び方を使うと混乱する人がいる可能性もあるので、ここでは「歌謡モーラム」と呼ぶことにする。

【サンプル3(歌謡モーラム)】น้ำตาหล่นบนที่นอน(ナムター・ロン・ボン・ティーノーン)- ฮันนี่ ศรีอีสาน(ハニー・シーイサーン)

基本的にはルークトゥンの要素で曲が作られているが、途中で早口になる部分(「ラム(ลำ)」という)がモーラムの要素であるのが、この歌謡モーラムのスタイルである。

これらの条件を参考に、この後、実際に曲を聴きながら、この曲はルークトゥンであるのか、モーラムであるのかを考えていきたいと思う。

【クイズ】この曲、ルークトゥン?モーラム?

それでは、ここから曲を聴いてもらい、その曲が「ルークトゥン」、「モーラム」、「歌謡モーラム」の内、どの形式になるのかを考えてもらいたい。

ちなみに、ここで選んだ曲はすべてイサーンの歌手が歌う曲である。

なぜイサーンの曲ばかりを選んだのかというと、イサーン以外の出身の歌手が歌う歌は基本ルークトゥンだからである。

ルークトゥンは厳密に言えば、プアチーウィットやラムウォンなど細かく分ける事もできるのだが、それは今回のテーマとはまた変わってくるので、ここでは触れない。

では、実際に曲を聴いてみよう。

まず1曲目は、シアンイサーンの歌手カムモート・ポンクンデートが歌う曲「ウィン・ワーウ」。

イサーンでは誰もが知っているレベルの有名曲であり、コンサートでも頻繁に歌われる、イサーン音楽のスタンダードと言っても良い歌である。

さて、この曲は3つのスタイルの内、どれにあてはまるだろうか。

【問題1】วิ่งว่าว(ウィン・ワーウ) - คำมอด พรขุนเดช(カムモート・ポンクンデート)

2曲目はこちらもイサーンでは超有名曲。ソムヂット・ボートーンの代表曲「グラープ・デーン(赤いバラ)」。

統計を取った訳ではないが、多分タイ全土で最もカヴァーされている曲ではないか、と思うくらい、ありとあらゆる場所で歌われている曲でもある。

作詞・作曲はダーオ・バーンドーン先生。

【問題2】กุหลาบแดง(グラープ・デーン) - สมจิตร บ่อทอง(ソムヂット・ボートーン)

3曲目はマイタイ・フアヂャイシン(この頃はマイタイ・ウライポン)がシアンイサーンにいた頃、ペアを組んでいたルークペーと一緒に歌っている曲「メーハーン・マハー・サネー」。

こちらもグラープ・デーンに負けず劣らず、カヴァーされている、コンサートでは大定番の曲。

作詞・作曲は日本でも名前が知られているイサーン音楽の大御所ドーイ・インタノン先生。

先生の作品ではタイでは最も知られた曲と言えるだろう。

【問題3】แม่ฮ้างมหาเสน่ห์(メーハーン・マハー・サネー)- ลูกแพร ไหมไทย(ルークペー&マイタイ)

4曲目は時代がグッと近づいて、シーヂャン・ウィーシーとペンナパー・ネープチットのラムシン・ペアが歌う曲「クラーン・チュー・アーイ・ネー」。

2年前(2018年)にタイで物議をかもしたのも記憶に新しい。

つい表面的な事にとらわれてしまうかも、しっかり聴くと良く出来た曲である事が分かってもらえると思う。

【問題4】ครางชื่ออ้ายแน(クラーン・チュー・アーイ・ネー)- ศรีจันทร์ วีสี Feat.ต้าร์ เพ็ญนภา แนบชิด ท็อปไลน์(シーヂャン・ウィーシーfeat.ター・ペンナパー・ネープチット)

5曲目は大ヒットしたグン・スパーポンの曲「シ・ヒ・ノーン・ボ」。

グンはラムシン歌手としてキャリアは長いが、ヒット曲はこれが初めて。

しかし、このMVでは最後の方にちょこっと出てくるだけで、しかもサングラスをかけているので、この曲は知っていても彼女の容姿を知らない人がいたりもした。

近年のイサーン音楽の中では、名作の1曲だと個人的には思っている。

【問題5】สิฮิน้องบ่(シ・ヒ・ノーン・ボ)- กุ้ง สุภาพร สายรักษ์(グン・スパーポン・サーイラック)

6曲目は少し前の曲になるが、サーオマート・メガデーンの曲で、彼女の人気を決定づけた曲であり、代表曲でもある「ダーオ・マハーライ」。

サーオマートの個性が凝縮された傑作である。

彼女は妊娠中毒症にかかり、一命はとりとめたものの、その後遺症でステージに立てなくなり、現在も療養中である。

しかし、作家としての才能もあり、他の歌手に曲を提供していたりもする。

【問題6】ดาวมหาลัย(ダーオ・マハーライ) - สาวมาด เมกะแดนซ์(サーオマート・メガデーン)

7曲目は再び最近の曲で、セーンダーオ・ピムマシーの名を世間に知らしめた曲「ナンファー・サーラパン」。

彼女のキュートさもあって、大ヒットしたが、曲の良さと歌詞の内容がイサーンの人々に受けたようで、コンサートでもたくさんカヴァーされていた。

【問題7】นางฟ้าสารภัญ(セーンダーオ・ピムマシー) - แสงดาว พิมมะศรี(ナンファー・サーラパン)

最後は現在のイサーン音楽を知る上で外せない存在、ラムヤイ・ハイトーンカムの曲「ドゥー・ディアン・ダーン」。

最近の歌手はヒット曲が出ても、大体単発で終わってしまう傾向があるが、ラムヤイは上手く人気を持続できた、最近では珍しい例と言えるだろう。

そのラムヤイの2019年にリリースした曲だが、ちょうど1年でYouTubeの再生回数が1憶回を突破した。

コンサートでも沢山の歌手にカヴァーされていた曲。

タイトルの「ドゥー・ディアン・ダーン」は「シーソー」という意味。

【問題8】เด๋อเดี่ยงด่าง(ドゥー・ディアン・ダーン) - ลำไย ไหทองคำ(ラムヤイ・ハイトーンカム)

以上の曲を聴いてもらって、それぞれの曲がどの形式に当てはまるか、見当はついただろうか。

【答え】

最初に断っておきたいのだが、これらの判断には「自分だったら~」というケースがいくつかある。

先に挙げたルークトゥンとモーラムそれぞれの条件に当てはめようとしたものの、その両方をまたぐケースというのがあったりする。

その場合、どちらの要素が強いかを見極めて答えを出さなければならないのだが、それは人が変われば違う結論になる可能性があるという事を、留意していただきたい。

それでは、答え合わせをしていこう。

1曲目の「ウィン・ワーウ」からであるが、最初からいきなり判断に苦しんだ。

というのも、この曲はワンコードで作られていて、メインのメロディーもあまり抑揚がないので、モーラムが下敷きになっているのは間違いないのだが、サビ的なものも存在する。

しかし、ルークトゥンと結論付けるには、曲の構成が[A-A'-B]×2のように明確ではない。

なので、ここでは「モーラム」としておきたい。

今度、本人にあったら何というか聞いてみよう。

2曲目の「グラープ・デーン」だが、これは明確に「歌謡モーラム」である。

歌謡モーラムの場合、形式は明確でルークトゥンのパート(歌の部分)とモーラムのパート(ラムの部分)がはっきり分かれているので、判断も付けやすい。

3曲目の「メーハーン・マハーサネー」であるが、この曲は1曲目の「ウィン・ワーウ」に近い要素で作られている。

しかし、ウィン・ワーウほどルークトゥン寄りではないので、これは「モーラム」と言ってよいだろう。

4曲目の「クラーン・チュー・アーイ・ネー」は、導入部分がルークトゥンであるが、リズムが入ったメインの部分は完全にモーラムである。

ワンコードでサビがなく、メインの部分ではメロディックであるものの、男女のやり取りが順番に続くだけというのは、かなり伝統モーラムの形式に近い。

よって、この曲は「モーラム」と判断した。

5曲目の「シ・ヒ・ノーン・ボ」は、聴けばすぐ、誰でも「ルークトゥン」であることが分かるだろう。

モーラム寄りの曲ばかりだと、耳が麻痺してしまうと思ったので、あえてここで分かりやすい曲を入れてみた。

逆に、6曲目の「ダーオ・マハーライ」は、完全に「モーラム」

モーラムというと、メロディーのないラップのような語りでなければならない、と考えるのは間違えている。

語りの要素を崩さず、なおかつ「歌」とは違うというのが、ポップ化されたモーラムのスタイル。

この曲はそれを素晴らしいセンスで形にした名作である。

7曲目の「ナンファー・サーラパン」は、「歌謡モーラム」

このスタイルは1980年代に始まったと言われている。

ここ最近は、歌謡モーラムでこの曲ほどのヒットは少なかったが、別にやらなくなっていたわけではなく、イサーンでは沢山作られていた。

イサーンではお馴染みのスタイルと言える。

8曲目の「ドゥー・ディアン・ダーン」は、「ルークトゥン」

1~7の曲を順番に聴いてもらえば、この曲を聴いた瞬間、どのスタイルかすぐに分かるのではないだろうか。

【まとめ】

最後に、ルークトゥンかモーラムかを判別するポイントを簡単にまとめてみよう。

  • ヴァース~サビ(コーラス)が有るか(→ルークトゥン)、無いか(→モーラム)
  • コード進行が有るか(→ルークトゥン)、無いか(→モーラム)
  • 動き(抑揚)のあるメロディーが有るか(→ルークトゥン)、無いか(→モーラム)

また、イサーン以外の地域の歌手が歌っている曲ならば、大雑把にルークトゥンだと思っていい(先にも記載したように、ルークトゥンの中でさらに細分化されるが、ここでは触れない)。

それと、どんな楽器が使われているか、というのはあまり関係ない

ケーンやピンというイサーンの伝統楽器が他の地方で使われることはないが、それが「=モーラム」とは必ずしもならない。

8曲目のようにルークトゥン・イサーンでもケーンが使われているし、ピンも同様にルークトゥンの演奏で使われる。

これらのポイントを当てはめれば、おのずとルークトゥンかモーラムかが判断できるのではないだろうか。

これで必ずしも結論が導き出されたとは思わないが、今後、意見交換を重ねて情報を精査していけば、より正確な条件が導き出されるのではないかという気がする。

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