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【タイ音楽の新しい波】注目のイサーン女子特集

今、毎週JOOXルークトゥンのヒットチャートをお伝えしていますが、そのチャートやYouTubeで人気のある曲を見ていたら、最近ある傾向があることに気がつきました。 それは、イサーンの若い、特に10代の女性歌手が台頭してきている事です。 若手の女性歌手が活躍しているのは、ここ最近に限った事では有りませんが、今、人気のある女性歌手たちにはいくつかの特徴があります。 それは、 見た目が地味 あまり笑わない 曲が暗い こういう傾向が出て来たのは、やはりアーム・チュティマーの登場が大きく影響しているのではないでしょうか。 【誕生日記念】アーム・チュティマー:イサーンが生んだ若き才能 歌も歌って、ギターも弾いて、作詞・作曲も出来る、という人は決してアームが最初ではありませんが、彼女の存在がイサーンの歌手を目指す同世代の女の子たちに影響を与えたのは、間違いないと言えるでしょう。 この動きは、日本で例えたら1960~1970年代にフォークソング・ブームに近いと思います。 実際、アコースティック・ギターにジーンズという出で立ちはそれそのものですし、音楽的にも共通する部分が多くあります。 そんな若い女性歌手たち(ここでは「イサーン女子」と呼ばせていただきます)の中から、特に人気のある、あるいは実力がある歌手をピックアップしましたので、紹介したいと思います。 アン・ピライポン(อัน พิไลพร) アン・ピライポンはウボンラーチャターニー出身の歌手。年齢は多分20代だと思われます。 テレビ番組「スック・ワン・ドゥアン・プレーン(ศึกวันดวลเพลง)」にも出演した事があるようですが、まだ知名度としてはそれほどではないようです。 彼女の事を知ったのは、イサーンの人達に人気の高い映画「タイ・バーン・ザ・シリーズ(ไทยบ้านเดอะซีรีส์)」の中の1曲としてリリースされた「シ・ダイ・ソムヂャイ・アーイ」を聴いてからでした。 若干不安定ながらも深い哀愁を帯びた歌声と、歌の世界観を上手く表現したMVが見事にシンクロしていて、一発でハマリました。 ◆สิได้สมใจอ้าย(シ・ダイ・ソムヂャイ・アーイ) - อัน พิไลพร(アン・ピライポン) この曲の前にもう1曲、タイバーン・シリーズの曲を歌っているアンですが、そちらもこの「シ・ダイ・ソムヂャイ・アーイ」に負けず劣らず良い曲で、メロディーとアンの鼻にかかった声が上手くマッチしていて、こちらも大好きな曲です。 ◆ซังอ้ายบ่ลง(サン・アーイ・ボ・ロン) - อัน พิไลพร(アン・ピライポン) タイバーン・シリーズといえば、ボーイ・パノムプライ(บอย พนมไพร)「トット・ウェーラー・バート・ヂェップ(ทดเวลาบาดเจ็บ)」やグワーン・ヂラパン(กวาง จิรพรรณ)「ボペン・ヤン・カオ・カオヂャイ(บ่เป็นหยังเค้าเข้าใจ)」といった大ヒット曲を生み出して来た映画ですが、アンのこの曲も着実に再生回数を伸ばしてきているので、彼女が人気歌手の仲間入りする日もそう遠くない気がします。 ベル・ニパーダー(เบลล์ นิภาดา) 「イサーン女子」で真っ先に思い浮かべるのは、このベル・ニパーダー。 僕が彼女の存在を知ったのは彼女がまだ13歳の時だったけど、今は15歳くらいになったのかな。 ベルはコーンケーン在住で、当然のことながらまだ学生です。 しかし、歌手活動も積極的に行っていて、とくにYouTubeの彼女のチャンネルにはたくさんのカヴァー曲をアップしています。 ベルの特徴はしっかりした歌唱と、10代とは思えない大人びた雰囲気にあります。 ちょうど1年前にテレビ番組「モーラム・ファン・ペット」に出演していたけど、大先生方を前にあまり緊張感も見せずに歌っていて、バーンイェン・ラーケーンは「良い声。好きよ。」とまで言ってくれていました。 この番組でベルはイートの吹くケーンをバックにモーラムも歌っていて、それも聴きものです。 ◆モーラム・ファン・ペット(หมอลำฝังเพชร)2017年10月7日放送回 ◆อย่าปึกหลาย(ヤー・プック・ラーイ) - เบลล์ นิภาดา(ベル・ニパーダー) グラターイ・パンニパー(กระต่าย พรรณนิภา) イサーン女子の中でも最も存在感があると思うのは、このグラターイ。 まだ10代半ばと思われますが、この大物感はすごい。 それは決してハッタリという訳ではなく、実際曲を聴いてみると、とても10代とは思えない、ずっしりとした重みのある歌を歌える娘だという事が分るはずです。 もしかしたら将来的にカリスマ的存在になるかもしれない可能性も秘めています。 あまり笑っている写真を見た事がないし、明るい曲は似合わない声質という点でも、イサーン女子の代名詞的存在と言えるでしょう。 ◆เมาแล้วกะคิดฮอด(マオ・レーウ・ガ・キットホート) - กระต่าย พรรณนิภา(グラターイ・パンニパー) ヌーイ・パッサワン(เนย ภัสวรรณ) 今、JOOXルークトゥンのヒットチャートにも入っているヒット曲「ファーク・バイ・ラー」を歌っているのが、このヌーイ・パッサワン。なんと、まだ14歳との事。 本人はそれほど暗いタイプではなさそうだけど、歌はこの世代には似つかわしくないほど暗い。 歌に関してはまだ若いので未知数だけど、ある意味このイサーン女子を象徴するような存在である事は確か。 ◆ฝากใบลา(ファーク・バイ・ラー) - เนย ภัสวรรณ(ヌーイ・パッサワン) プローイ・サシトーン(พลอย ศศิธร) この中で唯一、自ら作詞・作曲するのがこのプローイ・サシトーン。 しかし、写真だけ見ていると、もうすっかり大人の女のような感じがしますが、実は彼女もまだウドンターニーで学生をやってるれっきとした10代の女の子。確か17歳くらいだったかな(この辺りの歌手はしっかりとしたプロフィールがないので、もしかしたら多少誤差があるかもしれません)。 実際、曲を聴いてもらえれば分ると思いますが、とても10代とは思えないしっかりとした曲を作れるんですよね。 彼女の存在を知った時は、その才能にビックリして、SNSにシェアしまくった事を思い出します。 イサーン女子の中でも将来性の高い歌手のひとりだと言えます。 ◆เคยคิดบ่(クーイ・キット・ボ) - พลอย ศศิธร(プローイ・サシトーン) ネス・ポンアムナート(เนส พรอำนาจ) PCで作業している時に、よくYouTubeの自動再生で曲を流しっぱなしにしているですが、その時すごいソウルフルな歌が流れてきて、ビックリして手が止まってしまいました。それがこのネス・ポンアムナートの歌でした。 このネスの歌の上手さは、イサーン女子の中でもずば抜けていて、彼女のライブ動画も見てみたのですが、口パクじゃないかと思うほど、ぶれない音程には度肝を抜かれました(その動画はこちら)。 歌を聴いて鳥肌が立つなんてことは滅多にないけど、このネスの歌にはそれだけの力があると思います。 今回のラインナップの中では知名度は低いかもしれないですけど、実力は間違いなくトップクラスと言えます。 ◆เมื่อยม้อย[เหนื่อยล้า](ムアイ・モーイ[ヌアイ・ラー])- เนส พรอำนาจ(ネス・ポンアムナート) ユンイン・ガノックナン(ยุ่งยิ่ง กนกนันทน์) 今、JOOXルークトゥンのチャートにも入っている曲「チャン・ヤン・ラック・トァー(ฉันยังรักเธอ)」。 まもなく再生回数1億回を突破しそうな勢いの人気になっているこの曲にフューチャリングされているのが、このユンイン・ガノックナン。 彼女に関しては、実はルックスから入りました。 今年(2018年)の初め頃、SNSでユンインの写真を見たのがキッカケでした。 それからすぐにYouTubeで検索して、この「ボ・メーン・コーン・レン」を聴いたんですが、その時はあまり何とも思いませんでした。 しかし、今回のヒットで改めて彼女の歌声に惚れ直しましたね。先の曲も聴き直してみて、ようやくその良さに気がつきました。 ユンインの歌は線が細いですが、独特の色気がある所がひとつのアドバンテージになっています。 今回のヒットをキッカケに、ソロ歌手としての彼女にも注目が集まるのではないかと思います。 ◆บ่แม่นของเล่น(ボ・メーン・コーン・レン) - ยุ่งยิ่ง กนกนันทน์(ユンイン・ガノックナン) トゥッカター・ナリッサラー(ตุ๊กตา ...

【祝!アルバム発売】Monaural Mini Plug(モノラル・ミニ・プラグ)特集

今や「タイ音楽」という枠に留まらず、各方面から注目を集めるバンドになった、日本で唯一のピン・プラユックバンド、Monaural Mini Plug(モノラル・ミニ・プラグ)。 これまでニッチなジャンルだったタイ音楽のスタイルを取り入れ、それを幅広い層に認知させた功績は大きい。 そんな彼らのアルバムがついに8月22日、P-Vineレコードからリリースされる事になりました! このアルバムリリースをキッカケにさらに彼らの注目度が上がる事は必死です。 そこで、まだモノミニの事を知らない人の為にも、これまで僕が撮影してきた動画を中心に、アルバムレビューも交えてこのバンドの魅力をお伝えしたいと思います。 バンド・プロフィール まずは簡単にこのバンドのプロフィールを(詳細はCDに添付されているSoi48の宇都木さんが書かれたライナーノーツをご参照ください)。 2010年に大学のサークルでピン担当の真保信得(しんぽのえる)君とパーカッション担当の富樫央(とがしひろ)君が知りあったことからスタートしたというこのバンド。 当初はタイ音楽とは関係ない音楽をやっていたそうですが、タイ音楽を知ったことにより方向転換。今のピン・プラユックを取り入れたスタイルになったそうです。 その後、ベース担当の黛敏郎(まゆずみとしろう)君が加入し3人体制に。また、タイで本格的にピン・プラユックを学ぶ為にテーク・ラムプルーン先生(อ. แต๊ก ลำเพลิน)に師事します。 さらに、ケーン担当牛田歩(うしだあゆむ)君が加入した事で現在の4人体制になりました。ライブではサポートメンバーが加わって演奏する事もあります。 ちなみにピン・プラユック(พิณประยุกต์)とは、ラオス~イサーンの伝統楽器ピンにピックアップを取り付けて電気化された、エレクトリック・ピンの事です。 つまり楽器の名前なのですが、この楽器を中心にした音楽スタイルの事もこう呼びます。 この音楽が演奏される場は出家や結婚式など祝い事が中心で、コンサートで演奏される事はほとんどありません。 中にはクンナリン・シンのように、海外で注目された事でコンサートを行うグループもありますが、こういうケースは非常に稀です(というか、彼ら以外にいないはず)。 ◆ペッチャブーン県ロムサックでのピンプラユック ライブを中心に活動していた頃 僕が彼らの事を知ったのは、まだバンコクに住んでいたころの2016年後半頃だったと思います。 日本でのイベントにタイの音楽をやっているバンドが出演するという情報をインターネットで見たのが最初でした。 果たしてどんなバンドなのか?と、YouTubeを探っていて見つけたのが次の動画。いやぁ~、たまげましたねwww 映像がチープというのはさておき、この怪しい日本語は何なのだ?、この人たちは本当に日本人なのだろうか?と。 しかし、もしかしたらその日本語は自動翻訳を使ってあえて怪しさを出しているのかも、と考えるとこの人たちはなかなかの面白いセンスを持った人たちなのではないか、という気がしてきました。 それに、日本でタイ音楽を取り入れたバンドが出てくるなんて考えもしなかったので、その点ではすごく嬉しかったですね。 次の動画はたぶんその時のイベントに出演した時の彼らを撮影したものではないかと思われます。 まだこの頃は3人体制でした。 それと、今回この記事を書くに当って色々調べていた中で、こんな動画も見つけました。これはまだ方向転換して間もない頃のライブではないでしょうか。 今はインスト中心のバンドになりましたが、この時はパーカッション担当の富樫君が歌を歌っているという点で珍しい映像でもあります。 しかし、この頃はきっと耳コピで手探りでやっていたのでしょうけど、結構しっかりした演奏ですね。 それからしばらくは、僕がバンコク在住という事もあり、情報はあまり入ってこなかったのですが、どこか頭の片隅に彼らの存在が気になっていたのも事実です。 そんなモノミニがグッと身近に感じられるようになったのは、ケーン担当の牛田君が加入したというニュースを聞いた時でした。 実は牛田君とはこのバンド加入以前に面識が有って、2014年8月にバンコク・ラマ2世でのデンチャイ&プレーウプラーウのライブを僕と友達が観に行った時、彼もそこに来ていて、少し話をした事があったのです。 その時は彼がケーンをやっているという事を知らなかったのですが、面識のある人がメンバーになったという事で、俄然興味が湧いてきました。 帰国してから一度ライブを観たいと思い、そのタイミングをうかがっていたのですが、なかなか自分の都合と彼らのライブ日程とのタイミングが合わず、ようやくその時が訪れたのが、2017年9月24日新宿Be-WaveでのSoi48のパーティーでした。 ここで彼らがゲストとして演奏するというので、カメラを持って出かけて行きました。 会場は狭かったという事もありましたが、なんと超満員!モノミニ目当てで来ていた人はどれくらいいたか分りませんが、ライブは大盛況で、これをキッカケに彼らに興味をもった人も多くいたのではないでしょうか。 その後、再びSoi48関連のイベントで2018年2月24日に渋谷WWWで行われた「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーンVol.2」で演奏する事になったモノミニ。 タイの人間国宝との共演という貴重な体験もさることながら、演奏の途中にステージを降りて客席で演奏するというスタイルに、この日訪れたオーディエンスは大きなインパクトを受けたことでしょう。 実際にSNSにも、このライブの後、彼らの演奏に衝撃を受けたというコメントが溢れていました。 その後ライブの本数も増えていき、コンスタントに演奏活動が出来るようになっていったようです。 ◆Monaural Mini Plug Live@ヘブン・アーティスト(2018年5月5日) この銀座でのライブの後に彼らはタイへ行き、新しい楽器を調達して来たようです。 特に富樫君のパーカッションはパワーアップしていて、この山梨県甲府で開催された「KAMIKANE3000」では、これまで以上に熱のこもった演奏を聴かせてくれました。 ◆Monaural Mini Plug Live@KAMIKANE 3000(2018年6月2日) また、近年注目を集めている東京中野・八幡神社での大盆踊りにも参加し、僕は見られませんでしたが、チンドンとの共演もあったようでした。 ◆Monaural Mini Plug Live@八幡神社・大盆踊り(2018年7月21日) と、ここ1年で急速に知名度を上げていったモノラル・ミニ・プラグ。 タイ音楽のスタイルを取り入れているバンドがここまで世間に認知されるとは思っていなかったので、それだけでもタイ音楽ファンとしては感慨深かったのですが、さらに嬉しい知らせがこの後入ってきました。 それが、今回リリースされる事になった彼らの1stアルバムのニュースでした。 アルバム「サムライ・メコン・アクティビティ」レビュー 正直、こんなに早く作られるとは思っていなかったので、聞いた時は結構ビックリしたこの1stアルバム発売のニュース。でも、彼らの事をもっと多くの人に知ってもらうにはちょうど良いタイミングだったのかもしれません。 アルバムのタイトル「サムライ・メコン・アクティビティ」は彼らがタイで調達して来た楽器のメーカー「サムライ」と、メンバーが敬愛するテクノポップのレジェンド・クラフトワークのアルバム「放射能(Radio-Activity)」から由来するものという事。 リミックスを含む全6曲収録という事でミニアルバムの体制ですが、名刺代わりという点ではちょうど良いボリュームではないかと思います。 収録曲は24分の長尺の1曲(M-5)を除いて、3~5分台の曲でまとめられています。 曲は本場タイのピンプラユックでも演奏されているスタンダードも含まれていますが、中にはテクノをピンプラック・アレンジにした曲なんかもあり、なかなかユニーク。 しかし、彼らの真価が発揮されるのはやはり長尺の曲だと思います。 そして以前から気になっていたことなのですが、先にも触れたように彼らはクラフトワークを非常に好きなようで、今回のアルバムタイトルだけでなく、演奏の中にも「ヨーロッパ特急(Trans Europe Express)」や「ロボット(Robots)」、「モデル(Model)」といったクラフトワークの代表曲のフレーズを盛り込んでいます。また、今回のアルバムのM-5のイントロでモーターサイのエンジン音が入れられているのは、たぶん「アウトバーン(Autobahn)」からアイデアを拝借したのでしょう。そういえば、4人組というのもクラフトワークと同じです。 ◆クラフトワーク/ロボット(ドイツ語ヴァージョン) ただ、メンバーの年齢は全員20代半ば。そんな若い彼らがなぜクラフトワークなんか知っているのか?と、メンバーに直接聞いてみたところ「父親が好きだから」という答えが返ってきました。 ガーン! という事は、彼らの親は僕と同じ世代という事か・・・。ちょっと、軽いショックでした555 と、余計な話はさておき、このアルバムを聴いての感想なのですが、きっと録音が相当難しかったのだろうな、という印象を受けました。 宇都木さんがライナーでも書かれていますが、タイでもピンプラユックの録音というが少ないので、全体の音のイメージが沸きにくかったのでしょう。 荒々しい音を出したかったそうですが、ちょっと音がもこもこしてしまっている点は残念です。特にベースとパーカッションの音の分離が悪いのは惜しいです(特にM-3はそれが顕著に出てしまっている)。 それでもかなり健闘している方だとは思います。ただ、荒々しさを出したかったのなら、クンナリン・シンのアルバムのように、スタジオではなく野外で録音した方が、この音楽をダイレクトにパッケージ出来たのではないかな、と思いますけどね。 あと、例のテクノのカヴァー曲ですが、これはちょっと詰めが甘かったかな。まだチグハグな感じが残ってしまっているので、もう少しライブで試して、こなれてから録音した方が良かったのではないでしょうか。 ◆アルバム「サムライ・メコン・アクティビティ」オフィシャル・ティーザー とはいえ、単なるピンプラユックの模倣ではなく、自分たちなりのオリジナルを目指そうという心意気が伝わってくる所は好感が持てます。そして、今の彼らを知ってもらうには必要充分な内容になったのではないでしょうか。 ぜひ、ひとりでも多くの人に聴いてもらいたいアルバムです。 ライブの予定 アルバムが発売されて、さらなる活躍が楽しみなこの4人ですが、すでにいくつかのライブが決定しています。 まずは8月24~26日に富山県南砺市で開催されるワールド・ミュージックの大きなイベント「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」に出演します。 モノミニは8月26日ガーデンステージで15:30~16:00に出演予定。 タイムテーブルはこちらをご確認ください⇒http://sukiyakifes.jp/2018/08/05/gardenstage2018/ また、アルバムの発売に関連してインストア・ライブも行われます。 こちらは9月2日(日)ディスク・ユニオン新宿1Fロックストアにて、16:00スタート予定。無料です。 ちなみに、ディスク・ユニオンでアルバムを購入すると特典として、6月2日KAMIKANE3000での彼らのライブを収録したCDR(20分)がもらえるそうです。枚数など書かれていないので、購入者全員もらえるのでしょう。 なお、ディスク・ユニオンは新宿に何店舗もあるのでお間違いなく。 詳細はこちら⇒http://blog-shinjuku-rock.diskunion.net/Entry/9564/ 最後にこれが一番重要なのですが、9月15日(土)アルバム・リリース・パーティーが行われます。 場所はワールド・ミュージック・ファンにはおなじみの青山のレストランバーCAY。スタートは19:00です。Soi48などゲストもあり。 詳細はこちらから⇒http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_2695.html チケットは前売り\2500、当日\3000。現在ローソン・チケットで発売中です。 ローソン・チケット⇒http://l-tike.com/order/?gLcode=73545&gPfKey=20180710000000346217&gEntryMthd=01&gScheduleNo=1&gCarrierCd=08&gPfName=%EF%BC%AD%EF%BD%8F%EF%BD%8E%EF%BD%81%EF%BD%95%EF%BD%92%EF%BD%81%EF%BD%8C%E3%80%80%EF%BD%8D%EF%BD%89%EF%BD%8E%EF%BD%89%E3%80%80%EF%BD%90%EF%BD%8C%EF%BD%95%EF%BD%87&gBaseVenueCd=38886 最後にひとつオマケのお知らせです。 文中でも触れた、彼らの師匠であるテーク・ラムプルーン先生はバンコクの隣サムットプラーカーンのプラプラデーンにあるイサーン料理のお店「ソムタム・パー・プルーン(ส้มตำพาเพลิน)」スクサワット店で、金・土・日の18:00~20:00にピンを演奏しています。 ...

【誕生日記念】アーム・チュティマー:イサーンが生んだ若き才能

8月5日はアーム・チュティマー(อาม ชุติมา)の誕生日でした。1999年生まれのアームですので、今年で19歳になります。 といっても「アーム・チュティマーって誰?」という人も多いでしょう。 簡単に紹介しますと、アーム・チュティマーはタイ東北部イサーンのブンカーン県出身で、先に触れたように1999年8月5日生まれのシンガーソングライターです。 デビュー曲「アディート・クーイ・パン(อดีตเคยพัง)」が作られたときはまだ16歳という若さでしたが、この曲がネットで話題を呼びバンコクで活動するようになりました。 アームは自身で作った曲を歌うだけでなく、他の歌手にも曲を提供していて、よく知られているのはラムヤイ・ハイトーンカムの「プーサオ・カーロッ(ผูสาวขาเลาะ)」でしょう。 つい最近、これまで活動を共にして来たハイトーンカム事務所とちょっとしたトラブルがあり、その件について様々なメディアに取り上げられた事がありましたが、アーム本人は今まで通り、というか今まで以上に活発にアーティスト活動をしています。 現在、雑誌「ワイワイタイランド」に連載しているコラム「華麗なるモーラムの世界」でアームとラムヤイの事を取り上げた回があったのですが、アーム自身がそれを見て「私は才能をある人間とは思っていないけど、夢はある」と語っていた事があったのですが、お世辞抜きにこの才能はすごいと自信を持って言えます。 『華麗なるモーラムの世界』第5回:ラムヤイ・ハイトーンカム&アーム・チュティマー(ワイワイタイランドNo.211) 僕がアームに初めて会ったのは今から2年前(2016年)だったのですが、ラムヤイと行動する事が多かったので、これまでアームがステージで歌う姿をかなりの数観てきました。 日本人では一番近い場所でアームを観て来た存在として、これまでの彼女との付き合いを振り返りながら、アームがどれほどの才能の持ち主なのかを改めて確認してみたいと思います。 アームに初めて会った頃(「プーサオ・カーロッ」ヒット以前) 僕が初めてアームに会ったのは、2016年5月27日にフォン・ラッダーワン(ฝน ลัดดาวัลย์)がコムチャットルック・アワードやマハーナコン・アワードなどで4冠を受賞した時の祝賀パーティーにお祝いに駆けつけていた時でした。 彼女はラムヤイのプロデューサーでもあるハイトーンカム・レコードのプラヂャックチャイさんに連れられて来ていて、第一印象は「垢抜けない田舎の娘」という感じでした。 その時、既にアームのデビュー曲「アディート・クーイ・パン」はYouTubeで400万回ほどの再生回数を稼いでいて、イサーンでは人気のある存在でした。 それを目の当りにしたのが、2016年6月11日YESデパート前(バンプリー)でのラムヤイのコンサートにゲスト出演した時のこと。 ◆YESデパート前でのコンサートのバックステージにて(2016年6月11日) 実はこの頃、ラムヤイよりもアームの方が人気があって、ラムヤイが出てきてもそれほど反応が無かったのですが、アームが出てくると大勢のファンが彼女に握手を求めたり一緒に曲を歌ったりと、かなりの人気ぶりでした。 その時の実際の映像がこちらです。 その後、ラムヤイのコンサートのサポートとしての活動が中心でしたが、バンコクでのアームの知名度も徐々に上がっていき、彼女がメインのコンサートも増えていきました。 一方のラムヤイは・・・というと、ぼちぼちと言った感じで、一時の騒動で名前は知られたかもしれませんが、歌手として認知された訳ではなかったので、コンサート数も減っていました。 時にはアームのコンサートに告知なくラムヤイがサポートで出演するという事もあったくらい。「プーサオ・カーロッ」のヒット以降アームを知った人にとっては想像できないかもしれませんが。 次の動画は2016年9月10日にバンコクのタムナーン・コンイサーンというパブで行われたアーム・チュティマーのコンサートですが、この時告知に名前があったのはアームのみで、サポートで出演したラムヤイとネスカフェの名前はありませんでした。 ◆タムナーン・コンイサーンのバックステージで(2016年9月10日) この時はまだプーサオ・カーロッが発表される2ヶ月ほど前でしたが、会場は超満員。アーム登場時に大合唱が起こっている状況からみても、彼女の人気がどれほどのものだったか伺い知る事が出来るのではないでしょうか。 作家としても注目を浴びた「プーサオ・カーロッ」ヒット以降 個人のコンサートも増えてきていた2016年11月、アームがラムヤイの為に作った曲「プーサオ・カーロッ」のデモ・ヴァージョンがYouTubeで公開されました。 約1ヶ月後には歌詞ヴァージョンのMVも公開され、その後は皆さんもご存知の通りこの曲が大ヒットし、ラムヤイの知名度は一気に上がる訳ですが、アームはアームで個人のコンサートをこなしていました。 こちらの動画はヤソートンのパブでアームとネスカフェ、メー・ジラーポンというインディー3人娘が揃った時の貴重なコンサートを撮影した映像です。 プーサオ・カーロッがヒットしはじめた当初、先に注目を集めたのは当然ラムヤイの名前だったのですが、しばらくするとこの曲を作ったのがアームである事が知られていきます。さらに、彼女がまだ17歳であった事に世間が驚く訳です。 タイの人気テレビ番組「モーラム・ファンペット」にアームが出演した時は、パネラーであるサラー・クナウット氏(クルー・サラー)が彼女の才能を賞賛するコメントをくれるなど、作家としてのアーム・チュティマーのステイタスが確立されていきました。 これまでアームが他の歌手に提供した曲はティック・ポンサネー「パープ・ガオ(ภาพเก่า)」、トップ・モーソー「ヤーク・ダイ・ノーン(อยากได้น้อง)」、ネス・サックヂュック「アオ・ナム・アーイ・ボ(เอานำอ้ายบ่)」などがあります。 歌手としてのアーム・チュティマー ここ最近では「10代の若い女の子が自分で作詞・作曲できる」という点に世間的な注目が集まりがちなアームですが、これまで彼女のステージを観て来て、歌手としてのポテンシャルもすごぶる高いと感じていました。 例えば「プローイ・ナムサイ・ナーノーン(ปล่อยน้ำใส่นาน้อง)」をステージで歌う時、サビで「エ、エ、エ、エ、・・・」とタンギングするパートがあるのですが、ほとんどの歌手がこの部分を「エーーーー」と伸ばして誤魔化しているのに対して、アームはしっかりとタンギングをしていて、この娘は発声の基礎がしっかり出来ているんだと思わされた事がありました。 そして音程に関してもぶれるような事はほとんどなく、腹から声を出している事がライブを聴いているとよく分かります。 この点について触れている人はほとんどいませんが、歌手としてもアームは素晴らしい実力の持ち主であるのです。 ◆アーム・チュティマー/ボ・クーイ・ターン・アーイ@ABCワールド(2017年7月16日) アームがシーンに与えた影響 アーム・チュティマーは今のルークトゥンモーラムの世界において、ゴン・フアイライ(ก้อง ห้วยไร่)の女性版的存在と言えるのではないでしょうか。 というのは、ゴンは男性歌手としてイサーン・インディーを開拓した先駆者でしたが、アームは女性歌手の立場でイサーン・インディーを牽引して来た存在であるからです。 実際、アーム登場以降、彼女のように自身で作詞・作曲し、自ら歌うという歌手が沢山出て来ました。 例えばオーイロー(ออยเลอร์)という人はイサーン出身で、自ら作詞・作曲し歌うという、アームと同じようなスタンスで登場して来た歌手です。 ◆オーイロー/クワーム・ルー・ロープ・エーウ@サパーディン(2017年3月31日) アーム以前にもこういう人たちはいたと思いますが、アームの活躍で活動しやすくなったのは事実です。 そういう意味でもアームの存在は、ルークトゥンモーラムの歴史の中でも重要なポジションにいるという事が言えます。 独立後のアーム・チュティマー 冒頭でも触れたように、アームはそれまで一緒に活動していたラムヤイの所属する事務所「ハイトーンカム・レコード」からは離れ、個人で活動するようになりました。 その事に関しては残念な気持ちもありますが、アームが選んだ道ですので、どういう状況であろうと応援していくのがファンだろうと思います。 ラムヤイにとってはせっかく素晴らしい才能を持った仲間であったアームを失ってしまった痛手は大きい事は間違いありません。 アームにとっても力のあるマネージメントから離れるのは、かなりの損失を伴うものであったでしょうが、彼女には強力にサポートしてくれる人たちがいたので、その辺は心配ないようです。 事実、以前以上にコンサートの数も増えていますし、6月にマハーサーラカームでアームに会った時も元気そうでホッとしました。 ◆マハーサーラカーム・ボーラブーで撮影して来たアームのコンサート映像(2018年6月10日) アーム・チュティマー作品集 アームはこれまで触れてきたもの以外にも沢山の曲を発表しています。 その中から何曲か紹介しておきたいと思います。 ◆アーム・チュティマー/プーサオ・ブンカーン ◆アーム・チュティマーfeat.トップ・モーソー/ファーウ・ティム ◆アーム・チュティマー/ミー・ヘーン・ロート・スー アームに期待する事 新たな道を歩み出したアームですが、将来的にはさらなる活躍が期待できると個人的には思っています。 単に歌を歌うだけの歌手だったら不安要素が多いのですが、作詞・作曲できるというのは何よりも大きなアドバンテージです。たとえ自分で歌わなくても作家として仕事が出来るのですから。 彼女の才能を認めてくれる業界の人も多いですし、音楽家としてアームは心配ないでしょう。 いちファンとしてもそうですが、タイの音楽界を変えてくれるであろうこの素晴らしい才能の持ち主に、これからも注目していきたいと思います。

【シンガーピックアップ】モーラム期待の新星、ウィアン・ノルモン

カーオティップ・ティダーディンやアンクワン・ワランヤーなどを輩出したGrammy Goldの新人発掘プロジェクト「ノーンマイ・タイダーオ(น้องใหม่ ไต่ดาว)」。 2008年のシーズン1から9年後の2017年、そのプロジェクトのシーズン2がスタートしました。 シーズン2では男性4人女性2人のメンバーが選ばれましたが、その中に以前から注目していた歌手が1人いました。それがウィアン・ノルモン(เวียง นฤมล)です。 彼女の存在を知ったのはYouTubeででした。 若いながらもしっかりとしたモーラムのテクニックを持ち、しかも歌唱力の高いその歌に、未来の才能の出現を感じたものです。 ◆เวียง นฤมล(ウィアン・ノルモン)/ลำล่องฝนพรำคิดนำอ้าย(ラムローン・フォン・プラム・キットナム・アーイ) しかし、それから彼女がどこでどのような活動をしているのか、なかなか情報がつかめないまま、しばらく時間が過ぎていきました。 そんな所に入って来たのが、ノーンマイ・タイダーオのメンバーに選ばれたというニュース。 ローイエット出身で1992年生まれのウィアンはまだ20代半ばですが、どことなく風格すら感じさせる落ち着いた佇まいを持ち、今は歌える人が少なくなったラムもしっかりこなせるその実力に、ますます将来への期待度が高くなりました。 ◆เวียง นฤมล(ウィアン・ノルモン)/ฮักบ่ได้แต่ลืมอ้ายบ่ลง(ハック・ボ・ダイ・テー・ルーム・アーイ・ボ・ロン) ウィアンのプロフィールを調べていて驚いたのが、彼女がモーラムを学んだのがあの人間国宝であるチャウィーワン・ダムヌーン(ฉวีวรรณ ดำเนิน)の元でだったという事です。 2017年5月にタイ・フェスティバル出演の為に来日したチャウィーワンさんに確認した所、間違いなくウィアンはチャウィーワンさんの弟子であるとの事でした。 メジャーからデビューしたので、ステージが見られる日も近いのではと期待したのですが、活動がイサーンが中心だったのでバンコク近郊で彼女が出演するコンサートはまだまだ少なく、なかなか生の歌声を聴く機会に恵まれませんでした。 そして、ようやく先日ノーンカーイに行った際、運良く彼女が出演するイベントがあったので、寒風吹きすさぶ中トゥクトゥクに乗ってウィアンの歌を聴きに行ってきました。 この時はモーラム楽団サーオノーイ・ペットバンペーンのコンサート開始前に、少し時間をもらって歌うという形だったので、カラオケで6曲程度の短い時間でしたが、それでも初めて生で聴く彼女の歌は期待に違わぬ素晴らしいものでした。 存在感のある歌声に意外と気さくなキャラクターは、歌手として人を楽しませる事をしっかり意識しているようでしたし、メジャーデビューからそれほど時間が経っていないにもかかわらず、熱心なファンが応援に来ていて、沢山のお札のマーライや花をもらっていたのを見て、着実にファンを増やしつつある事が確認できました。 ◆เวียง นฤมล(ウィアン・ノルモン)/หงษ์ทองคะนองลำ(ホントーン・カノーンラム) これはその時撮影した動画で、曲は伝説の歌手ホントーン・ダーオウドンの代表曲「ホントーン・カノーンラム」のカヴァーです(カラオケはアルバム「タームホーイ・イサーンVol.4(ตามฮอยอีสาน ชุดที่๔)」でカーオティップ・ティダーディンが歌っていた時のものを使用)。 この動画を僕がYouTubeにアップしたところ、ウィアン本人がそれを見てくれて、「この動画が欲しい」と彼女から直接メッセージが届きました。 この時は他に2曲(合計3曲)撮影したので、残りの曲は彼女のYouTubeチャンネルにアップしてもらえればと思い送ったところ、後日その動画がウィアンのチャンネルにアップされました。それが次の2曲です。 ◆เวียง นฤมล(ウィアン・ノルモン)/ดอกจานประหารใจ(ドークヂャーン・プラハーン・ヂャイ) 「ドークヂャーン・プラハーン・ヂャイ」はモンケーン・ゲーンクーンがオリジナルの曲で、もう1曲の「ロム・サーコン・ラーイヂャイ」はエーム・アパサラーのカヴァーです。 どちらの曲も今では少なくなった歌謡モーラムの典型的な曲ですが、若い歌手はあまり好んで歌わないようなタイプの曲で、その辺にもウィアンが目先の流行だけでなく、モーラムの歴史をしっかり踏まえて歌っているのがよく分ります。 ◆เวียง นฤมล(ウィアン・ノルモン)/ลมสาคนหลายใจ(ロム・サーコン・ラーイヂャイ) 落ち着いていると言うと聞こえが良いですが、別の言い方をすると若さの部分が足りないという所に若干の不安要素があったりもするのですが、ウィアンの場合チャウィーワンさんの元でモーラムの基礎をしっかり学んでいるので、ケーン1本をバックに歌うような、伝統的なモーラムをしっかり継承していって欲しいな、というのが個人的な希望です。 何はともあれ、素晴らしい逸材である事には変わりありません。 本物のモーラムが好きな人ならフォローしておいて損のない歌手です。 【ウィアン・ノルモン Facebookページ】 https://www.facebook.com/ViengNarumon/ 【ウィアン・ノルモン Official YouTubeチャンネル】 https://www.youtube.com/channel/UCq47AazCVQ3omDRxJ5CvTrQ 【ウィアン・ノルモンInstagram】 https://www.instagram.com/vieng_narumon/

【秋のモーラム・ツアー2017】Part8:シアンイサーン楽団開きコンサート@ウドンタニー

2018/01/13   -モーラム, リポート

本拠地があるウドンでのシアンイサーン楽団開きコンサート モーラムツアーもようやく終盤です。 10月6日はかねてからの念願だった、本拠地ウドンタニーでのシアンイサーンの楽団開きコンサートに行ってきました。 前日滞在していたルーイ県チェンカーンからは、まずバスに1時間弱乗りルーイのバスターミナルまで行き、そこで乗り換えて約3時間でウドンタニーの新バスターミナルへ到着しました。 しかし、この「新バスターミナル」というのが曲者で、街中にあるいつものバスターミナルとは違い、辺鄙な所にあるんです。ルーイ~ウドンタニー間のバスというのが基本この新バスターミナルから発着することになったらしく・・・。ウドンタニーからルーイへ行く際もこの新バスターミナルからの出発になるので、これからこのルートで旅行される方はご注意ください。 という事で、一旦旧バスターミナル(といっても、今もバリバリ稼動しています)に出て、そこからモータサイでこの日の宿へ。宿からコンサートが行われるシアンイサーンの宿舎までは1本道で、充分歩いて行ける距離です。 今回このシアンイサーンの宿舎には初めて行ったのですが、中心部からそれほど遠くありませんし、近辺には意外と宿も有って、旅行者でも来やすい所だというのが分りました。今度はモーラム好き仲間達と一緒に来ても良いかもしれません。 宿に到着したのが夕方だったという事もあり、コンサート開始までまだ少し時間があったので、状況を確かめに歩いてシアンイサーン宿舎まで行ってみました。 しかし、地図で見るのと実際に歩くのとは大違いで、これが結構大変でした。1本道なのでそれほど複雑ではないのですが、道そのものが歩行しやすいように出来ていませんからね。 結局20分くらいかけてようやく目的地に到着。周辺では既に屋台などが準備して賑わっていました。 舞台ではダンサー達がリハーサルの真っ最中でした。1年で一番大切な日とあって、気合の入りようがヒシヒシと伝わってきます。 コンサートが行われる場所のすぐ横に、ノックノーイはじめ歌手やダンサー達が住んでいる建物がありまして、入り口には写真で見た事もある立派なナーガ像がありました。これを実際に自分の目で見られるなんて、感激もひとしおです。 一通り状況も確認したので、一旦宿に帰り仮眠。シラピンプータイの楽団開きコンサートが10時はじまりでしたから、今回もそんな感じかなと勝手に思い、9時に会場に着くように宿を出ました。 しかし、到着すると既に楽団長のノックノーイ・ウライポンと彼女の娘のノーンペンが舞台に上がっていました。慌てて場所を確保し、撮影の準備をします。 しばらくすると、登場したのはシアンイサーンの歌手ではなくゲストでした。 まずは1人目はジャネット・キアウ。この人、もう50歳近いのですが、踊りもキレがありますし本当にいつも元気です。以前も別の場所で会った事があるのですが、舞台を降りても喋りっぱなしで、ステージ上と全然変わらなかったのがすごかったです。素も本当にパワフルな人です。 ジャネットに続いて登場したのは、こちらも同じくトップラインの歌手で、モーラム楽団「ノームグラオ・ルークイサーン(น้อมเกล้าลูกอีสาน)」を率いているノーンマイ・ムアンチュムペー(น้องใหม่ เมืองชุมแพ)でした。彼女も結構盛り上がりました。 そしてゲストの歌が終わった後はいよいよシアンイサーン本編のスタートです! といっても、シアンイサーンのステージはほぼ出来上がっているので、毎年それほど大きな変化は無く、ステージセットなど多少のマイナーチェンジがあるだけなのですが、それでもこのシアンイサーンの本拠地で観る事が出来たのは最高の喜びです。 ただひとつ残念なのは、シアンイサーンでお気に入りの歌手の1人だったベルちゃんが参加していないことです。 彼女は今ゴン・フアイライと付き合っているのですが、そちらを優先する為か今季はシアンイサーンのステージには上がっていません。年明けから出るという情報もありましたけど、今の所参加している様子は無いようですね。 それにしてもタイ最大の楽団である事はもちろん、歴史も長いだけあって、観に来ているお客さんが凄いです。 舞台がお笑いに入った所で食事をしようと屋台に行く途中で、プラトム・バントゥンシンのエーン・オラディーに会いましたし、同じ楽団のマイ・パッチャリーとユーちゃんも観に来ていました。 他にもラッタナシン・インタータイラートやラビアップ・ワータシンの歌手も着ていたようですし、僕がお気に入りのバンコクのパブ「イサーン・ラムプルーン」の箱付き歌手達もわざわざバンコクから観に来ていました。 夜明けのトゥーイでフィーバー シラピンプータイやモーラムヂャイグンローイの時もそうだったのですが、今回のシアンイサーンもやっぱり盛り上がり始めるのは夜中に入ってからでした。 日付が変わった頃から皆立ち上がって踊りだします。 そんな真夜中の時間帯に気になった曲が有ったので、動画撮影して来ました。 それはノーンペン・ナッティダーが歌っていた曲なのですが、ラテンの要素を取り入れたこの曲、カヴァーかと思ったらペンちゃんのオリジナルでした。 「タイトルが分らない~」とFBに書き込みをしたら、なんとペンちゃん本人が教えてくれました。 夜中はラムプルーンという、イサーン版ミュージカルとでも言いましょうか、交互に繰り広げられる歌とお芝居が明け方まで続きます。 案の定、時間が深くなるにつれてテンションが上がっていくお客さん。仕舞いには悪役を演じていた看板歌手(男性)に、直接みんなで本気で文句を言い始める始末。お芝居なんだからさぁ~(笑)。いくらなんだって感情移入のしすぎです。そりゃ文句を言われていた歌手だって苦笑いですよ。 それとビックリしたのが、お芝居の最中で本物の赤ん坊の舞台にあげていた事。しかも時間は夜中の2時。さらにその赤ん坊を本気で小突いて大泣きさせていました。これにはさすがのタイ人もちょっと引いていましたね。 人形でも全然良いと思うんですけどね。この子、きっとトラウマになりますよ^^; 最後は明けかかる空をバックにお別れのメドレー「トゥーイ・ラー(เต้ยลา)」です。 お客さんはさらにテンション・マックスで、名残惜しむかのように踊り狂っておりました。   シアンイサーンのエンディングテーマ(本当はノックノーイのオリジナル曲なのですが、少なくとも僕はそう思っています)「ヂャイ・ボーイ・ビン(ใจโบยบิน)」が歌われると、コンサートもおしまいの合図です。 帰り際、バックステージでペンちゃんやナムターンと2ショット撮影会。ウィちゃんはこのコンサートの後、日本に来る予定があったので、その時また会いましょうと約束をして別れました。 いつか観たいと漠然と思っていた、シアンイサーンの楽団開きを本拠地ウドンタニーで観るという希望は、意外にも早く実現しました。 そして約2週間続いた秋のモーラム・ツアーも良い余韻を残して終わる事ができました。 来年も来たいですね~。その前にシーズン終了時のコンサートかな・・・。

【秋のモーラム・ツアー2017】Part4:モーラム・ヂャイグンローイ@マハーサーラカーム

サコンナコンからマハーサーラカームへ 9月29日はサコンナコンのエーちゃんのお店でお昼ごはんを食べた後、エーちゃんが運転する車でバスターミナルまで送ってもらいました。 次はモーラム・ヂャイグンローイの楽団開きコンサートを観る為に、マハーサーラカムへ移動です。 マハーサーラカームはこれまで何度も通過はした事があるのですが、滞在するのは今回が初めてでした。 午後1時過ぎにサコンナコンを出発したバスは順調に進み、約3時間ほどでマハーサーラカームのバスターミナルに到着。ここである人と待ち合わせていました。 マハーサーラカーム在住の歌手と待ち合わせ その人はドゥンチャーイ・ダーウユア(เดือนฉาย ดาวยั่ว)というマハーサーラカーム在住のラムシン歌手です。 彼女とは以前からSNSでつながっていたのですが、7月に日本に来た際にこのモーラム・ヂャイグンローイのコンサートが行われる場所について聞いたところ、「私が連れてってあげる」と言ってくれたので、その言葉に甘えさせてもらう事にしました。 バスターミナルから彼女のご主人が運転する車で一旦宿まで送ってもらった後、コンサートまで時間があったので部屋で少し休憩し、改めてドゥアンチャーイ自身が運転する車で迎えに来てもらいました。 コンサートに行く前に同乗していたドゥアンチャーイの歌手仲間と街中で食事をし、10時頃会場に到着。会場は民家を縫って行った先にあるという、多分自分ひとりではとてもたどり着けないような場所にありました。 闇の中にあったお祭り会場 車を止めて薄暗い道を歩いて行くと徐々に屋台が増えていき、さらにその先を進んでいくとようやくこの日のコンサート会場が見えてきました。入場料は100バーツ。バンコクは平均140バーツですから、イサーンは若干安めの設定ですね。 中に入ると既に満員に近い混み具合。時間が深くなるとさらに人が増えて行く事になります。 この日はゲストでソムジット・ボートーン先生が来ていたのですが、自分が到着したと同時にちょうどソムジット先生が歌い終わってしまっていたというバッド・タイミング。座る場所を探している時に見た事ある人とすれ違ったのですが、それがソムジット先生でした。 華やかさを増した絢爛のステージ ドゥアンチャーイが座る場所を探してくれて、そこで一息つくと、ステージにはちょうどこの楽団のマスター、ボーイ・シリチャイが登場しました。イサーンの女性には絶大な人気のあるボーイ。男の自分には正直どこに魅力を感じているのか、イマイチ分りませんが(笑)。 実はモーラム・ヂャイグンローイのコンサートはあまり観た事がなくて、観た事あるのは今年(2017年)の1月にラムイントラとコンケーンで行われたモーラム・フェスティバルの2回のみです。 それでも自分がこの楽団を気に入っている理由は、ビジュアル的な美しさと充実した歌手勢にあります。男目線で言えば、これだけ綺麗どころが揃っている楽団は他にありません。また、女性目線でもイケメンが揃っているようで、先のボーイ・シリチャイをはじめ、熱心なファンが高額のチップをあげている場面を良く目にします。 そんな特徴をもつこの楽団、新シーズンはさらに豪華さが増したように感じます。ステージのセットは元より、歌手やダンサーが着ている衣装も前シーズンより見栄えがするものが多くなったようで、観客の目を大いに楽しませてくれました。 それと、個人的に嬉しかった事がもうひとつ。それはお気に入りの曲に出会えた事です。 その曲はテウ・スヂットラー(แต้ว สุจิตตรา)が歌っていた「プラウェート・サンドン・チャードック(พระเวสสันดรชาดก)」という、民話を題材にした曲です。 アップテンポなんですが、サビも無くワンコードで朗々と歌われるこの曲。そのカッコよさに寝ぼけていた頭を目覚めさせてくれた1曲でした。 テウの歌は線が細くて、音程も若干不安定な部分があるのですが、そんなマイナス面も補って余りある素晴らしさで、テウに対する印象もがらりと変わりましたね。 歌手仲間も観に来る賑わい シラピンプータイの時もそうでしたが、日付が変わった頃から俄然盛り上がり始める会場。昼間に雨が降ったせいもあって、足元がかなり悪い場所もあったのですが、そんな事はお構いなしに地元の人たちは踊りまくっていました。 余談ですが、この日の会場にはモーラム関係の歌手も何人か来ていて、一緒に観に行ったドゥアンチャーイが会場で仲間の歌手を紹介してくれたのですが、その人はなんとGrammy Goldのソーン・シンチャイ(ศร สินชัย)でした。「知ってる?」とか言われたけど、そりゃ知ってるに決まってるでしょw それと、会場内をうろついている時に「P'Gen!」と声をかけられ、振り向くとエーム・アパサラー楽団の歌手ウムちゃんがいました。 彼女からは10/7にローイエットでエーム楽団の楽団開きコンサートがあるから来ない?と誘われ、その時は行く気満々だったのですが、場所的に深い事もあり、残念ながら行く事は出来ませんでした。 そんな色々楽しい事があったこの日のコンサートだったのですが、翌日ローイエットから飛行機でバンコクに戻らなければいけない事もあって、後ろ髪を引かれつつ3時過ぎに宿に戻りました。 ドゥアンチャーイに頼りっぱなしになってしまった、今回のマハーサーラカーム訪問。彼女に助けてもらわなければ確実にたどり着けない場所だったという事を考えると、ドゥアンチャーイの優しさに感謝の念でいっぱいです。

【秋のモーラム・ツアー2017】Part 1:プラトム・バントゥンシン@タイワッサドゥ・ミンブリー

いよいよ始まりました!モーラムの本格シーズンの到来です。 モーラム楽団は通例、雨季が明ける10月頃から徐々に活動を開始します。 しかし今年(2017年)は10月26日にプミポン前国王の葬儀が予定されていた為、その前後は活動を控えるという事で、特例的に9月からの楽団開きとなりました。 今回の訪タイはラムヤイ・ハイトーンカムの誕生日が10月3日なので、それを中心に計画していたのですが、その前後に楽団開きをするモーラム楽団が結構あったので、結果的にモーラムツアーみたいになりました。 まず最初はバンコクに到着した当日の9月26日にミンブリーのタイワッサドゥ前でプラトム・バントゥンシンのコンサートがあったので、それを観に行って来ました。 バンコクには予定通り到着したものの、ちょっとしたすったもんだがあって、結局会場に到着したのは21時半頃。コンサートもすっかり始まっていました。 前回タイに来た時も運良くプラトムのコンサートを観る事が出来たのですが、その時は雨季という事もあり、ミニ仕様(大きなセットではなく、シンプルなステージのコンサート)でのプラトムでした。 ミニ仕様はそれはそれで楽しいのですが、やっぱりフルセットを観てのモーラムですので、今回は楽団開き後という事もあって、完全版仕様のステージを観る事が出来ました。 前季も何回かプラトムのコンサートは観ていたのですが、今季はさらにパワーアップしていたようです。     何が違うかと言えば、やはり一番大きいのはステージセットと衣装ですね。 どの楽団もそうなんですが、年々豪華になる傾向があって、特にプラトムなのどのトップ楽団はお金をかけているようです。 前季は吊りものを使っている楽団がありましたが(今季も使われていました)、この日のプラトムでは本物の火を使っていて驚きました。火を使っているのを観たのは初めてです。 それと気になるのが、今季はどんな曲が選曲されているかという事ですが、意外だったのがチンタラー・プーンラープの「タオ・ゴーイ」の人気です。この日はこの曲が歌われるとサビで大合唱が起きていました。 他にもタカテーンの「ガイ・ゴーン」やポン・ヂャンタポンの「プーニープ・イーピ」はこの日以外の他のモーラム・コンサートでも必ず歌われていましたね。 また、シーズン開始に合わせて看板歌手がオリジナル曲を発表するのも最近の傾向と言えるでしょうか。 この日も主要歌手のエーン・オラディーが「ラック・ター・サムーヂャイ(รักเธอเสมอใจ)」、マイ・パッチャリーが「ナーノーン・ヤイ・ソンヂャイ・ボ・アーイ(นาโนนใหญ่สนใจบ่อ้าย)」といったオリジナル曲を披露していました。 しかし、モーラム楽団が動きだしたからとはいえ、前倒しでの開始の為、心配なのは雨でしょうか。 この日は途中小雨がぱらついて、もしかしたら降るかなという場面もあったのですが、何とか12時まではもちました。 しかし、その後大粒の雨が降って来たと思ったら、一気に土砂降りになり、残念ながらコンサートも強制終了となってしまいました。バンコクでのコンサートはだいたい1時くらいまでなので、もう少しもってくれれば良かったんですが・・・。 でも、プラトムの豪華なステージが少しでも観られただけでも大満足のモーラムツアー初日でした。

【総括モーラム2016-2017】イサーンガイドが選ぶ2016~2017のモーラム楽団ベスト10

  モーラム楽団は例年だと10月に入った頃から動き始めるのですが、今年はプミポン前国王の火葬式の関係もあって、多くの楽団が若干早めて活動を開始しました(10月は音楽関係のイベントが自粛される為)。 新シーズンに入って間もない時期ですが、今一度前シーズンを振り返る意味と、これからモーラムを見る方の参考の為に、モーラムのファン・コミュニティーであるイサーンガイド(อีสานไกด์ ดอท)が選んだ2016~2017シーズンのモーラム楽団ベスト10をご紹介したいと思います。 タイにはモーラムファングループがいくつかあって、イサーンガイドの他にイサーン100%(อีสาน100%)、イサーンシン(อีสานศิลป์)、ルークイサーン・ファンラム(ลูกอีสานฟังลำ)、といった所が主だったグループです。 その中でもイサーンガイドは規模・知名度などにおいて一番大きなグループと言えます。 今回のアンケートはFacebookで行われ、15~70歳の2042人が回答した結果です。 ちなみに年号の表記の件ですが、なぜ2016~2017年と記載しているのか疑問に思う人もいるかもしれないので、説明しておきます。 タイの季節は大きく分けると雨季と乾季の2つの季節になっていて、おおよそ雨季は6~9月、乾季は10月~5月になります。 モーラム楽団は基本的に乾季に活動しているので、年をまたぐ訳です。ですので、シーズンの表記が2016~2017年となる訳です。ちなみに、新しいシーズンは2017~2018年となります。 それでは、順位の発表です。 No.10 ソムヂット・ボートーン(สมจิตร บ่อทอง) 10位だったのは、モーラムマスターのソムヂット・ボートーンが率いる楽団でした。ソムヂット先生の代表曲「グラープ・デーン(赤いバラ)」から、「シラピン・グラープデーン」とも呼ばれます。 ソムヂット先生が素晴らしい事は言うまでもなく、バンド・ダンサーともに非常にクオリティーが高い楽団ですので、ベスト10に選ばれて当然でしょう。 新シーズンは美しいステージセットになっているようで、それも含めて、自分にとってはまたコンサートを観たい楽団のひとつです。 No.9 ヌン・ルンティワー・アムヌアイシン(หนึ่ง รุ่งทิวา อำนวยศิลป์) こちらもベテランのモーラム歌手ヌン・ルンティワーが率いる楽団です。 2月にラムイントラでこの楽団のコンサートを観たのですが、他の楽団と比べると歌手・ダンサー共に全体的に年齢が高い感じがしました。その分、若干勢いが・・・(笑)。玄人好みの楽団なのかな、という印象を持っていました。 ただ、新シーズンでは新しいメンバーも加わり、結構パワーアップしているようです。 No.8 ラッタナシン・インタータイラート(รัตนศิลป์ อินตาไทยราษฏร์) 歴史もあり、根強い人気を誇るラッタナシンは、自分にとっても初めて観たモーラム楽団という事で、思い入れのある楽団のひとつです。 しかし、他の楽団を見てから改めてこの楽団を見ると、若干地味なイメージがあります。本当だったら、もっと順位が上であってもおかしくない楽団なんですが、その点はちょっと残念です。 No.7 カムプン・ルアムミット(คำผุนร่วมมิตร) カムプンに関しては、正直いまいち魅力が分かりません。 2016年11月にこの楽団のコンサートを観ましたが、歌手も目を引く人が少ないし、歌もそれほど上手くない、ダンサーも平均点で、バンドも勢いが無くて、それ以降は観ていません。 ただ、最近トップラインとも契約したようで、もしかしたらその点の個人的な不満も解消されているかもしれません。 とはいえ、イサーンの人たちはそれなりに満足しているようで、この順位になったのでしょう。 No.6 サーオノーイ・ペットバンペーン(สาวน้อยเพชรบ้านแพง) ポン・ピラディー率いるサーオノーイ・ペットバンペーンは個人的にも特に好きな楽団のひとつです。バンコクに頻繁に来てくれるので、今まで観たモーラム楽団の中でも、一番多くコンサートを観た楽団でもあります。なので、この順位というのは不満w もっと上であっても良かった気がします。 ポン・ピラディーはもちろん、歌手も粒揃いで、特にブアゲーウ・シーウボンという素晴らしい歌手と出会えた点でも、自分がこの楽団に思い入れを持っている理由でもあります。 しかし、そのブアゲーウも今はこの楽団を離れてしまいました。 とは言え、この楽団の魅力は変わることないでしょう。機会があれば、何度でも観たい楽団のひとつです。 No.5 モーラム・ヂャイグンローイ(หมอลำใจเกินร้อย) ボーイ・シリチャイ率いるモーラム楽団「モーラム・ヂャイグンローイ」。 この楽団の個人的な印象は、非常に男目線ですが、綺麗どころが揃った楽団という感じです。 もちろん女性から観た場合でも、相当いい男どころが揃っているようで、自分が観た事のあるモーラム楽団の中でも、お金のマーライがもっともすごいのがこの楽団です。 なので、この順位なのも納得ですね。 No.4 シアン・イサーン(เสียงอิสาน) 今さら言うまでもなく、イサーンでは知らない人がいない、モーラム楽団の最高峰。 マイタイやポーイファイがいた頃のような、存在感のある歌手が少なくなってしまったのは残念ですが、今は今なりの魅力がこの楽団にはあります。 モーラムのゴットマザー、ノックノーイ・ウライポンもまだまだ元気で、これからも何度も観たい楽団です。 No.3 プラトム・バントゥンシン(ประถมบันเทิงศิลป์) 今、活動しているモーラム楽団の中では、スター歌手がもっとも多いのがこのプラトム・バントゥンシン。楽団立ち上げから60年の歴史を誇る楽団でもあります。 歌手達の存在感も去ることながら、演出なども含めて、そのスケールの大きさには圧倒されます。自分にとっては、モーラム楽団の面白さを教えてくれた楽団でもあります。 まだモーラム楽団を観た事がない人はこの辺りから入っていくのがおススメです。 現在のモーラムを代表する楽団のひとつ。 No.2 シラピン・プータイ(ศิลปินภูไท) 自分が観たモーラム楽団の中では、全体のクオリティーが最高と思ったのが、このシラピン・プータイです。歌手・ダンス・バンド・ステージ全てにおいて、芸術的とも言える素晴らしさです。 楽団長のウィラポン・ウォンシン師の圧倒的な存在感と、師のイメージを具現化する楽団員達のポテンシャルは、数あるモーラム楽団の中でも群を抜いています。 日本の人たちにもぜひ観ていただきたい楽団です。 No.1 ラビアップ・ワータシン(ระเบียบวาทะศิลป์)   プラトムもシラピン・プータイも素晴らしい楽団ですが、このラビアップ・ワータシンは総合的に今、最も充実している楽団と言えるでしょう。それがこの結果に現れていると思います。 自粛開けに行われた、パッタウィゴン・マーケットでのコンサートでは、会場のキャパシティを越える観客が集まり、大変な事になっていました。 今シーズンも素晴らしいステージを見せてくれるに違いありません。 最後にオマケですが、私が前シーズンに観たモーラム楽団のベスト10を選んでみました。 1.シラピン・プータイ(ศิลปินภูไท) 2.プラトム・バントゥンシン(ประถมบันเทิงศิลป์) 3.シアン・イサーン(เสียงอิสาน) 4.サーオノーイ・ペットバンペーン(สาวน้อยเพชรบ้านแพง) 5.ラビアップ・ワータシン(ระเบียบวาทะศิลป์) 6.エーム・アパサラー(เอม อภัสรา) 7.マイタイ・フアヂャイシン(ไหมไทย หัวใจศิลป์) 8.モーラム・ヂャイグンローイ(หมอลำใจเกินร้อย) 9.ソムヂット・ボートーン(สมจิตร บ่อทอง) 10.ラッタナシン・インタータイラート(รัตนศิลป์ อินตาไทยราษฎร์) イサーンガイドの順位には入っていなかった、マイタイとエームですが、はっきり言ってカムプンとかよりかは全然良いと思うんですけどね。 日本に於けるモーラム楽団の認識というのは、まだ始まったばかりです。 しかし、確実にファンは増えていますし、分かり難いと思っていたこのジャンルが、意外と需要があるという事にビックリしています。それと同時に嬉しくもありますね。 今シーズンはさらに沢山の人にモーラム楽団の事を知ってもらえるように、微力ではありますが、頑張って行きたいと思っています。

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