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【ロット・ヘーって知ってる?】タイの爆音サウンドカー生体験リポート

タイは今、ロット・ヘー(รถแห่)が熱い! バンコク近郊では多数の場所でロット・ヘーのイベントが行われ、先日8月12日ラヨーンでは7000人もの人が集まったと伝えられています。 ◆8月12日ラヨーン・サパーン4でのイベントの様子 バンコク近郊でこういったイベントが行われるようになったのはここ最近の事ですが、ロット・ヘーそのものはイサーンでは以前からあったものですので、単なる流行ものという訳ではありません。 ところで「ロット・ヘー」と聞いて、どんなものかすぐにイメージできる人が日本ではどれくらいいるでしょうか? かくいう自分もつい最近までロット・ヘーの事は詳しく知りませんでした。 ですので、ロット・ヘーがどういうものかの説明も交えつつ、先日イサーンで体験してきたロット・ヘーのリポートをお伝えしたいと思います。 「ロット・ヘー」って何? 「ロット・ヘー」とは、簡単に言ってしまえば、改造トラックにサウンドシステムとフルバンドを載せたサウンドカーの事です。 ◆ブリラムのロットヘー・チーム「ワーリーシン・イサーン」の車 「ロット(รถ)=車、ヘー(แห่)=行進、隊列を組む」という意味で、車を先頭に人々が踊りながら後を付いてくる、その様から名付けられたのでしょう。 ロット・ヘーは基本的に出家や結婚などお祝い事がある時に出動する場合が多いのですが、コンサート形式のイベントでも活躍する時があります。 最近、日本でも知られるようになったピン・プラユック(エレクトリック・ピン)も同じように祝い事で行われますが、ロット・ヘーはその最上級版と言えます。 なぜ最上級なのかというと、その規模もそうですが、なんせ車にフルバンドを積んでいますし、大量のスピーカーやウーハーでその爆音さ加減がハンパないからです。 当然ロット・ヘーを呼ぶ費用もピンプラユックよりも高いものと考えられます。 ロット・ヘーの構造 ロット・ヘーは先ほども触れたようにトラックを改造して作られています。 荷台は2階建てバスのようになっていて、上段はバンドや歌手が乗って演奏する場所、下段がイコライザーやエフェクターなど機材を積む場所になっています。 ◆ロット・ヘーの上段部分 ◆機材類が積まれた下段部分 そして前方と後方には大量のスピーカーとウーハーが積まれています。 ◆ロット・ヘーの前方 ◆ロット・ヘーの後方 写真を見ていただいても想像できるように、ロット・ヘーはものすごい音量で村の中を行進していきます。 例えばスマートフォンで動画を撮ろうものなら、よほどカメラ機能が良いものでない限り音割れして聴くに耐えられないものになってしまうくらいです。 自分は今回デジタル一眼カメラに、滅多に音割れしない外部マイクを取り付けて撮影したのですが、それでも車に近づいて撮影していた時は音が割れてしまっていました。 こちらの動画はコンケーンで撮影して来たロット・ヘーの一部ですが、車の近くで撮影していたので、若干音割れしてしまっています。 また、バンドが乗っている部分は非常に高い位置にあるので、下にいる人達から演奏している所は見えません。 バンドが乗っている荷台部分がどうなっているのか気になる人もいると思いますが、そちらはYouTubeにロットヘー・チームがアップしている動画で観ることができます。 こちらはマハーサーラカームの「チーム・オーディオ」というチームの車内で撮影された動画です。 ロットヘー・リポート Part1@ブリーラム それでは、ここからイサーンで実際に観て来たロット・ヘーのリポートをお伝えしたいと思います。 まずは6月14日、ブリーラムのバーンサイ(บ้านไทร)という村で観たロット・ヘーです。 この日はブリーラムのナーンローン(นางรอง)という所に居たので、バスターミナルで客待ちしていたタクシーに交渉して、1km10バーツで往復でという約束で行ってもらいました。 ロット・ヘーを観る上で最大の難関は行き返りの足です。なんせ、行われているのは単なる村で公共の交通機関はほぼありませんので。 運転手も迷いながらようやく到着したのは、本当に何の変哲もない村でした。 この日のロット・ヘーを担当していたチームの名前は「ワーリーシン・イサーン(วารีศิลป์อีสาน)」。この日はやはり村の若者が出家するので、そのお祝いが行われていました。 ロット・ヘーの演奏が始まると、主役の出家する若者を乗せた車がまず出発し、その後をロットヘーが追いかけるように進んでいきます。 この日は平日だった事もあって、お祝いに駆けつけた人たちは全体的に平均年齢高め。しかし、ロット・ヘーの演奏が始まると、その音に引き寄せられ、皆が踊り始めました。 それと、ブリーラムといえばガントゥルム(กันตรึม)が有名な場所で、ガントゥルムの主役と言えばソーという楽器です。 このワーリーシン・イサーンというチームはブリーラムのチームですので、バンド編成にはソーも含まれていて、コーンケーンやマハーサーラカームのチームとはまた違う雰囲気が醸し出されていて面白かったです。 出家のお祝いという事なので、行列の終点はお寺かと思っていましたが、たぶんそのまま車ではお寺に入れないという理由もあってか、ロット・ヘーは1時間ほどかけて一旦出発した場所へ戻ってきました。 それにしてもこの爆音さ加減は凄かったです。日本の街宣車のレベルをはるかに超えています。その点は動画ではなかなか伝わり難いかもしれませんが。 初めての生ロット・ヘー体験は強烈でした。 ロットヘー・リポート Part2@コーンケーン ブリーラムで初ロット・ヘーを体験した3日後、再びロット・ヘーを観る機会がありました。 6月17日は昼間の予定は特に無かったのですが、フェイスブックを見ていたら、フォローしているネーン・ガノゴーン(แนน กนกอร)という歌手が「今からロット・ヘーで歌う」という投稿をしていました。 そして場所を調べると、何とか自分が居たところからいけそうな距離。という事で、速攻でタクシーを呼んで、現場に向かいました。 この日の場所はコンケーンの中心部からも程近いバーンデーンノーイ(บ้านแดงน้อย)という村だったのですが、中心部から近いとはいえ、少し外れればやっぱりただの村です。 この時もやっぱりストレートには到着せず、やはり迷いながら何とか到着。情報を知ったのが遅かった事もあり、行列はだいぶ進んでいました。 今回のロット・ヘーを担当していたのは、コンケーンのチームでリンロム・コンケーン(ลิงลม ขอนแก่น)というチーム。このチームはかなりクオリティが高くて、しかも天井に乗って歌ったりするので、盛り上がりもハンパなかったです。 さらに前回のブリーラムと違っていたところは、日曜日だったこともあり若い子達が大勢参加していた事です。 その分、弾けっぷりがすごくて、まさにYouTubeで見ていたままの光景が目の前で繰り広げられていました。 テンションが高いまま踊りまくりの行列はこのまま2時間ほど続きました。 以前から会いたかったネーンとも会うことが出来ましたし、この日も非常に貴重な体験が出来ました。 【おまけ】ロット・ヘーを観る方法 情報の入手方法 最後にロット・ヘーを観るにはどのようにしたら良いのかを、少しだけお伝えしたいと思います。 まず、いつどこであるのかという情報を入手するにはFacebookが最上の手段です。ロット・ヘーのFacebookページがいくつもありますので、そこにアップされた投稿を頼りに情報を入手するのが一番良いと思います。ただし、基本タイ語ですので、その点はご了承ください。 【主要ロットヘー Facebookページ】 ◆リンロム・コンケーン(コンケーン) https://www.facebook.com/Benzlinglom/?ref=br_rs ◆ワーリーシン・イサーン(ブリーラム) https://www.facebook.com/FCwareesill/?ref=br_rs ◆ロットヘー・ファンクラブ https://www.facebook.com/FanClubRthHae/ また、イサーンに友人がいるならば、「ロット・ヘーの情報が入ったら教えてくれ」と頼んでおくのも手でしょう。Facebookにアップされない情報も沢山ありますので。 交通手段 本文中でも何度もお伝えしていますが、ロット・ヘーが観られる場所は基本村のど真ん中みたいな場所です。 電車はもちろんバスやソンテウなどもほとんどありませんので、タクシーを使うのが最善策です。 ただし、タクシーを使う場合でもチャーターという形をとってください。でないと、行っても帰ってこられなくなる可能性がありますので。待ち時間も含めて往復でいくらになるか運転手と相談して決めるのが良いでしょう。 あるいは友人が車を持っていれば、一緒に行ってもらうのも良いと思います。 いずれにしても、行きよりも帰りの足をしっかりと確保しておく事が重要です。 ロット・ヘーはバンコクでも観られる と、ここまで説明しておいて何ですが、イサーンでロット・ヘーを観るのはかなりハードルが高いです。 もし、環境などにこだわらなければ、今、ロット・ヘーはバンコク近郊でも観る事が出来ます。 そのイベントはロットヘー・サンヂョン(รถแห่ สัญจร)というのですが、いくつかのチームの車が集まって、コンサート形式で行われるイベントです。 少し前までバンコク近郊でロットヘー・イベントを行う事は不可能だと思っていたのですが、この夏は一気にその手のイベントが行われるようになりました。 ◆バンコク近郊でのロット・ヘー情報。この辺は比較的入手しやすい。 ロットヘー・サンヂョンを観る際の注意点は、とにかく人が集まりますので、身の回りには充分注意してください。 と、ロット・ヘーを観るにはこのような方法がありますが、いずれにしても観る場合はあまり無理をなさらずに、安全な方法で観に行ってください。 タイ・エンタテインメントの究極のスタイルとも言えるこのロット・ヘー。 日本では半永久的に再現不可能なスタイルですので、タイに行かれた際に機会があれば、ぜひ一度体験してみて下さい。

【コンサートリポート】タカテーンのモーラムに対する本気度やいかに?

先日(2018年2月2日)、久しぶりにタカテーン・チョンラダー(ตั๊กแตน ชลดา)のコンサートを観て来ました。 場所はラオスと国境を接するイサーンのノーンカーイ。バンコク近郊でも充分観られる彼女のコンサートを、なぜわざわざそんな所まで観に行ったかというと、別にタカテーン目当てで言った訳ではなく、モーラムのコンサートを観に行ったら、たまたま会場が近くだったので、行ってみようという事になりました。 タカテーンのコンサートは以前、頻繁に観ていました。ファンミーティングに参加したり、アルバム成功祈願にコラートまで行った事もありました。 しかし、自分の興味がモーラムに傾いていってからはほとんど観る機会が無くなってしまい、この日は1年半ぶりくらいだったと思います。 ただ、その間にタカテーンはペット・サハラットと結婚した事で、彼女もモーラムの方へ寄って来たのは、不思議な偶然でした。 そんな事で、機会があれば観たいと思っていた今のタカテーン。たまたま自分達がいた場所から近くで会えたのは運が良かったです。 ただ、久しぶりにステージで観る彼女には以前のような勢いは無く、どことなく迷いも感じたコンサートでした。 この日、10時頃のスタートだと読んでいた僕と友人は、少し早めの8時半頃、宿で借りた自転車で会場に向かいました。途中、この後行く予定のお寺に寄りつつ、9時頃に会場に到着。 とりあえずバックステージを確認すると、既にタカテーンが車の中でスタンバっていました。 前日のボーイ・パノムプライの時は会場の入りがいまいちでしたが、タカテーンはさすがにネームヴァリューもあって、結構な人が入っていました。 まだコンサートが始まるまでは時間があるだろうと、我々は屋台で買い物をして、のんびりテーブルでご飯を食べていると、予想よりも30分も早くコンサートが開始。慌ててステージ前へ向かいました。 最近はバンドも組んでいるタカテーンでしたので、この日もバンドを連れて来るかと思っていたのですが、残念ながらバンドは来ていなくて、4人のダンサーを連れてきていただけで、音はカラオケでした。 全身黒ずくめで登場したタカテーン。コンサートのスタートはラムシン路線の最初の曲となった「ガイ・ゴーン(ไหง่ง่อง)」からでした。 さすが本家!という歌を期待していたのですが、どこか心がこもっていない歌に拍子抜け。これだったら、モーラム楽団でカヴァーしている人達のほうが全然マシです。 その後も新曲を中心にタカテーンの代表曲も含めて歌が続きましたが、絶好調だった頃の彼女を知っている身としては、とても調子が良いと思える歌ではありませんでした。 その理由は歌い方が雑というか、丁寧に歌っていないのが素人にも一目瞭然。抜群の歌唱力を持っているタカテーンですが、それを活かす歌を歌っていない事は明らかでした。 ペット・サハラットという音楽的にも最良のパートナーを得たにも関わらず、それがいまいち良い方向に行っていないようです。 そんなステージでしたので、30分も観ていたら飽きてきてしまい、早めに本来の目的のモーラム・コンサートに行こうかと考えていた所で、ちょっと面白い展開がありました。 今までのタカテーンだったら歌わなかったであろうラムシンの定番曲を歌ったのです。 業界最大手であるグラミーの、その中でもトップの歌手である彼女ですので、自分の持ち歌だけでも充分時間を持たせる事ができるのですが、そこをあえて他人の曲を歌うというチャレンジ精神は、幻滅しかけたこの歌手に若干の期待を持たせてくれました。 この時歌ったラムシン定番曲は4曲。「プアプルーレーウ・ヂューガン(ผัวเผลอแล้วเจอกัน)」、「チョムロムコン・プアプルー(ชมรมคนผัวเผลอ)」、「プア・パイ(ผัวไผ)」、「タオ・ンゴーイ(เต่างอย)」という、タイトルだけではピント来ないかもしれませんが、聴けばすぐに分るであろう、モーラムコンサートでは頻繁に耳にする曲です。 ◆ตั๊กแตน ชลดา(タカテーン・チョンラダー)/เมดเลย์ลำซิ่ง(ラムシン・メドレー) 他人の曲というだけでなく、他の会社の曲という意味でも意外だったこの選曲。 しかし、タカテーンはやはりルークトゥンの人であって、付け焼刃でラムシンを歌っても、表面的になぞる事はできても、「ラムシンらしさ」を表現するのは歌が上手い彼女でもそう簡単に出来る事ではなかったようです。 どこか空々しさを感じさせるタカテーンの歌を聴いていると、やはり彼女にはモーラムは向いていないのかな、と思わざるを得ませんでした。コラート出身なので、決してモーラムとは無縁ではないはずなのですが・・・。 それまでどこか迷っている感じがしていたタカテーンが、ペット・サハラットとの出会ったことで面白い展開を期待していたのですが、どうもそれが上手く実を結んでいないようです。 歌唱力だけでなく、ジャンルの違う歌手ともコラボレーションできる高いポテンシャルを持っているタカテーン。 一時代を築いた彼女ですが、そこに安住することなく、どんどん新しい事にチャレンジして、良い意味で我々を裏切ってくれる展開を期待したいものです。

【秋のモーラム・ツアー2017】Part7:新たなカリスマの誕生を見た夜

衝撃的だったチェンカーン2日目の夜 10月5日は前日に引き続きチェンカーンに滞在。 前日の様子はこちら⇒ 【秋のモーラム・ツアー2017】Part6:ラムヤイを追って再びイサーンへ もちろんコンサートを観るためですが、昼間は時間があったので、ゲストハウスの自転車を借りてチェンカーンの街を散策してみました。 チェンカーンは今タイ人に大人気の観光スポットで、メコン川沿いに有り、ゆったりした時間が流れている場所なのですが、それほど大きくないので1日2日あれば観光する充分です。この時も2,3時間で近場を周っただけで観光終了。この辺に関してはまったくセンスがない自分です(笑)。 夜のコンサートは前日のラムヤイの時と同じ場所で、2人の人気インディー歌手が出演する事になっていました。 1人は「プーサオ・キーラオ(ผู้สาวขี้เหล้า)」という曲が大ヒットしているメー・ヂラーポン(เมย์ จิราพร)。もう1人は、こちらも新曲「ターン・マー・ヤー・フア・サーガン(ทานหมาอย่าหัวซากัน)」が大人気のネスカフェ・シーナコン(เนสกาแฟ ศรีนคร)です。ネスは以前ラムヤイやアームと一緒にコンサートを周っていた時に何度も会っていたので、久しぶりの再会になります。 ただ、この時はまだネスのコンサートが予想だにしない状況になるとは、微塵も思っていませんでした。 メー・ヂラーポンの歌唱力は上がったか? メー・ヂラーポンと会うのも初めてという訳ではなく、2017年1月にヤソートンでアーム、ネス、メー3人のコンサートがあった時に観に行ったので、その時に会った事がありました。 当時、彼女の最初の曲「プーサオ・ガオ(ผู้สาวเก่า)」が結構ヒットしていたのですが、なかなかバンコクに来てくれなかったので、コンケーンでモーラム・フェスティバルを観た後、時間を作ってヤソートンへ観に行ったという訳です。 しかし、この時メーには悪い意味で裏切られました。お世辞にも歌が上手いとは言えないほどの歌唱力だったんです。自分は必ずしも「歌が上手くなければダメ」とは思ったりはしないのですが、彼女の場合はさすがに聴くに耐えられるレベルではありませんでした。 仮に歌以外の事(例えばトークが上手いとか)でマイナス面を補えたりすれば、また印象も違っていたのでしょうが、それも無く、非常にガッカリしたのを今でも鮮明に覚えています。 ◆その時の証拠動画 しかし、それから9ヶ月が経ち、きっとその辺も変わっているのではないか、と期待半分不安半分で彼女の登場を待ちました。 で、結論から言うと、メーの歌唱力は「若干」は上達していたようでした。 ただそれはアップテンポの曲に限っていえる事で、リズムの強い曲だと多少のごまかす事がききますから、そんなに気にならないというのが本音です。 それが、スローの曲になると途端に音程がガタガタになってしまうという(しかも自分の持ち歌であるプーサオ・ガオが一番ダメって、どういうこと?w)。残念ながら手放しで絶賛できるほどには上手くはなっていなかった、というのが正直な所です。 ネスのカリスマ的人気を垣間見た瞬間 メーのコンサートはさすがに曲がヒットしているという事もあり、そこそこ盛り上がりましたが、自分にとっての本番はこの後です。 この旅でどうしてもネスのコンサートが観たかった理由は、新曲が好調という事もありますが、どうも彼女を取り巻く環境が大きく変わっているのではないかという胸騒ぎがしたからです。 メーの出番が終わりかけた頃、舞台裏に行くと既にネスがスタンバイをしていました。2ショット写真を撮ってもらいつつ、「どうやって来たの?」などとお決まりの会話をした後、ステージ前にもどり彼女の登場を待ちました。 すると、ネスの出番が近づくにつれ、どんどん増えだす警備員。最終的には20人近くが舞台前にズラッと並びました。 写真では半分しか撮れていませんけど、こんな感じでステージ前の端から端まで警備員が仁王立ちするという状況。女性歌手のコンサートでこんな光景は見たことありませんでした。 この時は何故こんな事になっているのか把握できませんでしたが、思えば客層が前日のラムヤイの時とはだいぶ違っている感じはしていました。 そしてバックバンドの演奏がはじまり、いよいよネス本人が登場する段階になると、湧き上がる客席。中には絶叫する声も聞こえてきます。 そもそもネスは以前から熱狂的なファンを持っていました。その時から他の女性歌手とは違うキャラクターであろう事はうすうす感じていたのですが、新曲のヒットでそれがさらに拡大したようです。 ネスの場合、単なる流行歌手というのとは違い、言動やライフスタイルが同世代から圧倒的に支持されていて、それはカラバオやポンシット・カムピーのような、プア・チーウィット歌手にファンが心酔するのに近いと思ってくれれば分りやすいのではないでしょうか。 インディーブームで自作自演する女性歌手は増えていますが、その中でもネスは特異な存在と言えます。 そんなコアなファンが集まったこの日の会場。何も起こらない方が不思議な空気が充満していました。そして案の定2曲目の終わり頃からざわつき始める客席。ただ、ネスも慣れている様で、落ち着いて状況を確認して「もう少し冷静になってもらう事できますか?」と観客をなだめていました。 これをキッカケに客席に散って行く警備員たち。舞台上からはトランシーバーを持ったリーダーが終始にらみをきかせている光景は、かなりスリリングでした。 結局、コンサート中いざこざは3回ほど起こったようです。 そして終わり間際にも、再度ネスの人気のすさまじさを実感させられた事がありました。終了と同時にネスとの写真を撮ってもらおうと、ファンが一気に舞台裏になだれ込んで行ったのです。その数は前日のラムヤイの比ではありませんでした。 ネスもファン対応は非常に丁寧なのですが、とにかく数が凄いので一体これ何時終わるんだろうか?という状況でした。結局、最後のファンまでなんだかんだで1時間近くかかったでしょうか。 別れ際「またね~」と挨拶をして、翌日のコンサートがある場所へと向かっていったネス一行。 イサーンの最前線を目の当たりにした、衝撃的な夜でした。

【秋のモーラム・ツアー2017】Part6:ラムヤイを追って再びイサーンへ

コンケーンでラムヤイと再会 バンコクでの所用を終えた後は、再びイサーンに戻ってモーラム・ツアー後半戦のスタートです。 まずはイサーン3大都市のひとつコンケーンへ。ここに来るのは1月にモーラム・フェスティバルを観に来て以来です。 10月2日深夜にバスでバンコクを出発し、コンケーンに到着したのは10月3日の朝5時でした。 なぜコンケーンに来たかというと、このモーラム・ツアーでもっとも重要なイベントがあったからです。 それは、ラムヤイが主演を務める映画「プーサオ・カーロッ」の成功祈願式、そしてその日は彼女の誕生日でもありました。 思えばラムヤイと出会ったのは、彼女が17歳になったばかりの2015年10月18日でしたから、それから2年目になる節目の日でもありました。 ラムヤイに会うまでは、ルークトゥンモーラムは好きでも、「一番好きな歌手は誰?」と聞かれた時に即答できない自分が恥ずかしくありました。 しかし、それも彼女と出会った事で、今は「一番好きな歌手はラムヤイ」だとはっきり言えるようになったので、そういう意味でもラムヤイは自分にとって重要な歌手なのです。 インディー・スター大集合! 朝9時から始まった映画の成功祈願式は、さすが旬の歌手が出演する映画とあって、多くのメディアが取材に来ていました。 さらに競演陣には、アーム・チュティマーやラムヤイのバックバンドを務めているPeepoのヴォーカリスト・ネームをはじめ、ゲームサイ・ハイトーンカムやバンド・チューイサーなど、ラムヤイと同じ事務所ハイトーンカム所属の歌手達が勢ぞろいしていました。 また、会場にはモーラムの女王バーンイェン・ラーケーンの娘キャンディーも姿を見せていましたし、この場にはいませんでしたが、ラムヤイと同郷の歌手ダーウ・チャリターの出演も決まったようで、インディー好きにはたまらない錚々たるメンバーが総出演するようです。 ◆映画「プーサオ・カーロッ」予告編 成功祈願式は9時頃から始まり、出演者・スタッフも参加して1時間ほどでつつがなく終わりました。 その後、写真撮影をしたり歓談したりで、11時頃にダラダラと解散。 僕はこの旅の重要な目的である誕生日プレゼントをラムヤイに渡し、無事ミッション完了。ただ、これだけではせっかくイサーンまで来たのに彼女の歌を聴けないままになってしまうので、翌日ルーイ県のチェンカーンであるコンサートで再会を約束し、別れました。 ラムヤイはこの後、タイ南部のナコンシータマラートでコンサートがあるとの事で、その足でコンケーンの空港へと向かいました。一日でイサーン⇒南部、そしてまた翌日はイサーンと、無茶苦茶なスケジュールでつくづく彼女の身体が心配です。 タイ人に人気の観光スポット、チェンカーンへ 翌日10月4日は約束どおりルーイ県チェンカーンへ。 当初、ここへ行く予定は無かったのですが、コンケーンから近かった事とラムヤイのコンサートがあることはもちろん、その次の日はメー・ヂラーポンとネスカフェーという結構良いラインナップだったので、行く事にしました。 後で調べていて分ったのですが、このチェンカーンという所はタイ人に人気の観光スポットだったんですね。僕が行っている時も知り合いのタイ人が何人か来ていましたし、ネットでもここの話題がかなりあがっていました。 しかも今回はタイミングが良く、僕がちょうど訪れた時にオークパンサー(雨安居明け)のイベントが行われていて、以前から観たかったグローン・ヤーウ(กลองยาว)の演奏も観る事ができました。 グローン・ヤーウというのは、読んで字のごとく長い太鼓の事で、これを20人くらいで演奏しながら練り歩きます。これがなかなかの迫力で、華やかなダンサーも含めて見応えがありました。 衰えないプーサオ・カーロッ人気 オークパンサーイベントが終わった後は一旦宿に戻り、小休止した後、ゲストハウスで字電車を借りてコンサート会場を目指しました。 9時頃到着すると会場ではこの日のバックを務めるチューイサーが既に演奏をしていて、客席を温めてくれていました。 ラムヤイは10時ちょっと前に会場に到着。前日が誕生日だった事もあり、ファンから誕生日プレゼントをもらったりしていました。 彼女のライブを観るのは7月以来だったのですが、心配事がひとつ。それは、喉の調子です。 かなり激務が続いていて、7月の時も酷かったのですが、その後ついに声が出なくなった時があったようで、たまたま知り合いがバンコクでのラムヤイのライブに行った時には本人が歌わずに代役に歌わせていたらしいです。 前日にコンケーンで会った時も喋り声がガサガサだったので、歌えるのか気になっていました。 ただ、結論から言うとその辺は心配無用だったようで、喉の調子はだいぶ戻ってきていたようです。 一時期は高音がまったく出ず、裏声でごまかしていたりしてましたが、そういう事も無くなり、完全復活とまではいかないまでも、かなり良くなっていて、安心しました。 この日は特に楽しみにしていた、リリースされたばかりのセーク・ローソーとのコラボ曲も聴く事ができましたし、最後までテンションの高いパフォーマンスを見せてくれて、飽きるほどラムヤイのコンサートを観てきている身としても大満足の夜でした。 ラムヤイがここまで人気ある理由は、単に曲が売れているからというだけではなく、2時間近くのコンサートをダレることなく組み立てられる実力があるから、という事をこのコンサートを観て改めて実感しました。 ヒット曲を出した歌手はこれまでも沢山いますが、2時間どころか1時間の舞台すら持たすことが出来ない歌手も多く、そういう歌手は大抵オファーが続かなくなり、しだいに世間から忘れられていってしまいます。 その点ラムヤイは無名時代から場数をこなして、現場というもの分っていて、確実にお客を盛り上げる術を熟知いるので、こうして引き手数多の状態が続いているんだという事を確認させられた夜でした。多分、曲の人気が落ち着いた後もこの状態はしばらく続くでしょうね。 別れ際、新築したローイエットの実家に来ないかと誘われたのですが、今回はタイミング合わず、残念ながら行く事が出来ませんでした。でも、いずれは実現したいですね。

【秋のモーラム・ツアー2017】Part3:ライブ&歌手のお店訪問@サコンナコン

ガーラシンからサコンナコンへ 前日のシラピンプータイのコンサートが早朝まで続き、終了後はプローイが自ら運転する車で宿まで送ってもらいました。 宿に到着してからしばし仮眠。昼頃起きて、宿をチェックアウトしました。 9月28日は当初の計画ではラビアップ・ワータシンの楽団開きコンサートを観にコンケーンへ行くつもりでしたが、場所が確認できなかった事もあり断念しました。 そこで、ある目的の為にサコンナコンへ行く事に。サコンナコンはガーラシンの隣だったので、それほど時間はかかりませんでした。 しかし、問題はどうやって行くか、です。なんせ、宿の周りは草木が生い茂っているばかりで、民家はポツポツしかありません。もちろん、そんな所にタクシーなど走っていませんからね。苦肉の策で、宿の人にタクシー呼んでもらえませんか、と頼んでみました。 すると、たまたま宿に何かの用事で来ていた人が途中まで送っていってもらえる事に。運が良かったといえば良かったのですが、正直、無謀過ぎですね(笑)。 なんとか出発できたものの、ひとつ心配な事がありました。それは、運転している人の手元ににあった缶ビールです。 とりあえず無事に着いてくれ~、と祈りつつ、所々で寄り道をしながら、サコンナコン行きのバスが乗れる場所に行くバスが止まる所までたどり着きました。 ビールの件以外は色々話しかけてくれたり、ここでプータイの服が売ってるよ、と教えてくれたりと、凄く親切にしてたガーラシンのおじさん。イサーンの人たちは優しい人が多いですね。 程なくしてやって来たローカルバスに乗り、サコンナコン行きのバスが来る停留所まで。1時間ほど待ってバスに乗り、2時間程でサコンナコンのバスターミナルに到着しました。 サコンナコンの夜は寂しい サコンナコンに来るのは初めてだったので、町がどんな感じか分かりませんでしたが、バスターミナルに到着した時は意外と賑やかでした。 しかし、それはちょうど夕食時だったからというのを後で気がつかされる事になります。 宿にチェックインして、しばらく休憩した後、9時頃に再び外に出た時には市場は完全撤去されていました。しかも近辺にはコンビニなども一切なく、屋台らしきものも出ていない状態。街の要所ですらこの状態では、その先が心配になってきます。 この日の夕食は例のサコンナコンに来た目的の場所で済まそうと思っていたのですが、直前に近くでライブがあることを知り、そちらに行く事にしました。 出演歌手がちょうど今、旬の2人。1人は大ヒットしている「プーニープ・イーピ(ปูหนีบอีปิ)」を歌っているポン・ヂャンタポン(พร จันทพร)。もう1人は、こちらも大人気の曲「コーン・ハーン(ของฮ้าง)」を歌っているトゥーイ・アティップディン(เต้ย อธิบดินทร์)。これはラッキーでした。 さらに、翌日は同じ場所でドークムーイのライブが!でも、29日は別の予定があったので、こちらは観られず。 会場のミンムアン公園はバスターミナルからモーターサイで5分くらいと便の良い所でした。中心部ですし、さぞ賑わっているだろうと想像したのですが、残念ながらそれほど人は集まっていませんでした。 閑散としたコンサート それはコンサート会場も同じで、しかも入場料100バーツを取っていたので、自分が中に入った時には誰もいませんでした。 早めの時間だったという事もあったのでしょうが、その後メインの歌手が出てきてもそれほど人は増えませんでした。せっかく旬の歌手が来ているというのに、なんとももったいない話です。 自分が想像していたほどの人気ではなかったのかな、とも思いましたが、外に出てみるともれてくる音を聴いている人が結構いたりして。という事は入場料を取っていたのが大きな誤算だったんでしょうね。 お金さえ取らなければもっと盛り上がっていただろうに、と思うとちょっと残念でした。 初めて観た2人の歌手ですが、2人とも曲はヒットしているものの歌手としての存在感はどうだろう、というのが正直な感想です。 ポン・ヂャンタポンはそれほど美人という訳でもありませんし、セクシーな衣装は着ているものの、それほど色気は感じませんし。トゥーイは作詞・作曲ができるので、その点アドバンテージはありますが、イマイチ華を感じないのが惜しいです。 ただ、実力が無い訳ではないので、今後はどうなるか分かりませんが。 昼食を兼ねて歌手のお店へ 翌日の9月29日は次の場所へ移動する前に、サコンナコンへ来た一番の目的のお店に昼食も兼ねて行って来ました。 そのお店は歌手エー・パチャラポン(เอ๋ พัชรพร)が始めた「タム・セープ・ラブー(ตำแซบละเบ๋อ)」というお店です。 と言っても「誰、それ?」と思う人も多いでしょう。彼女は以前ナークワン・ゲーウサコンという名前で、ゴン・フアイライとも一緒に活動していた歌手です。 その彼女が8月の終わり頃お店を出したと聞いていたので、タイミングが合えば行きたいと思っていました。 お店に到着したのが開店して間もない11時ちょっと前。時間的にまだお昼には早かったので、お客さんはいなく、いたのはエーちゃんの妹さんでした。 エーちゃん本人はちょうど買い物に出かけていたらしく、しばらくすれば戻ってくるとの事。何を食べるかメニューを見ながら、しばし待ちます。 それにしても値段が安い!安いのは嬉しいですが、ネームヴァリューがあるのですから、もう少し高くても良いのでは、とちょっと心配になってしまいます。 そうこうしていると車に乗ってエーちゃんが戻って来ました。来る事を伝えていなかったので、顔を見た時はビックリしていましたね。 注文したのはお店のおススメで、豚の骨付き肉がのっているトムレン・グラドゥックムーと、定番でラープムーとカオニャオ。それにペプシも頼みましたが、それでも全部で200バーツしませんでしたから、ビックリです。 料理はエーちゃん本人が作っていました。いつもではないかも知れませんが、お店にいる時は彼女もキッチンに入っているようです。 トムレンは大ぶりの豚の骨付きが乗っている見た目の迫力もさることながら、味もお世辞抜きに美味しい!すっぱ辛いスープが最高でした。 辛さはタイ人向けでしたらもっと辛くするそうなんですが、エーちゃんは僕がそれほど辛いのが得意ではない事を知っていたので、何も言わなくても辛さを抑えてくれてました。 ラープも文句なしに美味しかったです。今思い出しただけでも生唾が出てくるほどです。 食事をしながら、今日はこれからどこに行くのかとか、いついつコンサートがあるから来る?という話をしていました。ちょうど他にお客さんがいなかった事もあって、じっくり話が出来たのも嬉しかったですね。 帰りは彼女が運転する車でバスターミナルまで送ってもらい、車内ではリリース前の新曲を聴かせてくれたりと、短い時間でしたが至福の時でした。 お店はサコンナコンのバスターミナルからも程近い、ラーチャバット大学向かいのShellというガソリンスタンド内にあります。サコンナコンに行かれた際は、ぜひお立ち寄りください。 歌手のお店は短命の場合が多いので、出来れば早めに行かれることをおススメします。    

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