ご無沙汰しております。半年もの間、更新をさぼってしまいました。
新型コロナウィルスCovid-19の影響で、まったくタイに行けなくなってしまった事は、改めて言うまでもありませんが、このブログの性質上、やはり現地でコンサートを観る事が出来ないと、モチベーションも上がりません。
そして、気が付いたら、年も明けてしまっていました。
そんな訳で、改めて、あけましておめでとうございます。
タイミングはすっかり遅くなってしまいましたが、半年間の穴埋めをする意味でも、2020年のルークトゥンモーラム・シーンを振り返ってみたいと思います。
コロナ渦の中でも、タイでは様々な歌がヒットしましたが、ここではYouTubeの再生回数ではなく、コンサートでどれくらいカヴァーされたかを基準に、人気があった曲を10曲選びました。
その理由は、タイでコンサートが行われるのは、ほとんどがお祭りや食事をする場所なので、基本、客寄せな訳です。
お客を多く呼び寄せ、楽しませる為には、誰も知らないオリジナル曲を歌うよりも、誰もが知っている人気曲を歌う方がより多くの客が来てくれるです。
タイではGrammyの様な大手レコード会社以外は使用料を取らない所が多いので、気楽にカヴァーできるというのも理由のひとつでしょう。
なので、「コンサートでたくさん歌われる曲=人気がある曲」という法則が成り立つわけです。
前置きが長くなったので、そろそろ曲を発表していきたいと思います。
順番は、公開された日が早い曲から順に並べています。
ラムヤイ・ハイトーンカム「ヂェップ・トロン・ニー」
この曲はある意味、2020年で一番印象に残った曲になってしまったかもしれません。
現在観る事が出来る、ダンスシーンのみのMVは、YouTubeで公開されたのが4月13日ですが、その前の、ラムヤイと友達がイケメンばかりのマッサージ屋に行くという映像が入っているヴァージョンは3月に公開されていました。
しかし、ビリー・オーゲーンという歌手に「卑猥な印象を与える映像が不愉快だ」などと文句を付けられ、事務所が気にして、問題になったパートを削除して再編集し、新たにアップしたのが、今観る事の出来るMVなのです。
いち歌手がいう事を気にする必要は全くないと思いますが、ラムヤイは以前も時の首相に「衣装がタイの歌手として相応しくない」と言われるなど、何かと突っ込まれてしまう存在だったりします。
しかし、それは人気があるという証明でもあります。どうでもいい存在の人には何も言いませんからね。
幻となってしまった、旧ヴァージョンのMVでありますが、当方ではしっかりダウンロードして保存してあります(検索すればアンオフィシャルでYouTubeにアップしている人もいるかも)。
機会があれば、イベントの時にでも皆様にお見せしようかと思っています。
◆เจ็บตรงนี้(กดให้น้องแหน่) – ลำไย ไหทองคำ【OFFICIAL MV】
カヴァー映像はモーラム楽団「シラピンプータイ」のシーズンオープニング・コンサートで、プラーウドゥアンという女性歌手が歌っているものを選びました。
[Cover]เจ็บตรงนี้ Cover Version – พราวเดือน ศิลปินภูไท : คอนเสิร์ตเปิดฤดูกาลศิลปินภูไท 63-64
ブック・スパガーン「ピーサーン・ナーンマイ」
「スープ・パン(สืบพันธุ์)」という曲が大ヒットし、一躍人気歌手になったブック・スパガーン。
個人的には一発屋で終わるかと思っていましたが、その後もコンスタントにヒット曲を出し、意外と実力のある人なのだと、今更気が付いた次第。
5月8日に公開された、この「ピーサーン・ナーンマイ(樹の妖精の化身)」もブック本人による作詞・作曲の曲ですが、「スープ・パン」とは違い、とてもさわやかなメロディーのラブソング。
しかし、非常に耳に残る良い歌である事は共通していて、その辺にブックの才能を感じます。
MVに出演している女性が美人なのも、ブックの曲に共通する点です。
新曲「クライ・ヤン・マイミー・プア(ใครยังไม่มีผัว)」も好調の彼。今後も楽しみです。
◆ผีสางนางไม้ (ຜີສາງນາງໄມ້)- บุ๊ค ศุภกาญจน์【OFFICIAL MV】
カヴァー動画はトップ・モーソーがコンサートで歌っている映像です。
[Cover]ผีสางนางไม้ | ฮักเจ้าแฮง – ท๊อป มอซอ | COVER
ヌーイ・ナルモン&グラターイ・パンニパー「マオ・マーイ」
一時期の勢いは若干落ち着いた感のあるグラターイ・パンニパーですが、まだまだ人気がある事には変わりありません。
共演しているヌーイ・ナルモンという女の子は詳しい事は分かりませんが、この曲をリリースしたプータイ・レコードの所属の歌手なのでしょう。
プータイ・レコードとは、今、アレンジャーとして売れに売れているジンニー・プータイ(จินนี่ ภูไท)氏所有のレーベル。
この曲でもジンニー氏はプロデューサーの他、作詞・作曲も手掛けています。
公開日は5月9日。女性歌手を中心に数多くの歌手にカヴァーされています。
◆เมามาย – เนย นฤมล X กระต่าย พรรณิภา【OFFICIAL MV】
カヴァー動画は、アーム・チュティマーが故郷ブンカーンのパブで歌っている時のものです。
[Cover]เมามาย – อาม ชุติมา แสดงสด คอนเสิร์ต อำเภอเซกา จ บึงกาฬ
プリム・ラーイタイ「エウ・ラン・パット」
一聴して、「モーラム楽団のコンサートで重宝されそうな曲」という印象を受けたこの曲。
やはり、色んな楽団のコンサートで歌われている人気曲になっているようです。
歌っているのは、イサーン・インディーのレーベル「ラーイタイ」に所属の女性プリムという人。かなりインパクトのあるルックスです。
MVヴァージョンの動画は11月30日に公開されたものなので、まだ再生回数はそれほどでもありませんが、歌詞ヴァージョンの動画が6月9日に公開されて、それが1200万再生を超えているので(2021年1月9日現在)、そこから人気に火がついたようです。
ラーイタイはこの他にも面白い曲をたくさんリリースしているので、注目のレーベルです。
◆แอวลั่นปั๊ด – ปริม ลายไทย 【OFFICIAL MV】
カヴァー動画は、モーラム楽団「ラビアップ・ワータシン」のベームが歌っているコンサート映像です。
[Cover]แอวลั่นปั๊ด – แบม กฤษณีรัตน์ l ระเบียบวาทะศิลป์เปิดฤดูกาล (Cover Live Version)
イート・ポーンラーンサオーン「シアン・ター・ノーイ」
今のイサーンで最も人気があると言っても過言ではない、ヒットメーカー・レーベル「スン・ミュージック(เซิ้ง|Music)」。
そこが制作したポーンラーンサオーンのイートが歌うこの曲も、男性歌手・女性歌手問わず、コンサートでは沢山カヴァーされていて、人気があります(公開は7月9日)。
ポーンラーンサオーンはルルーとララーが脱退して以降、以前の様に大きなホールでコンサートをするような、活発な活動が無くなってしまったので(解散した訳ではありません)、もしかしたら最近タイ音楽に興味を持った人は、知らないかもしれません。
ポーンラーンサオーンはイサーン音楽の面白さを凝縮した、イートがフロントを務める人気のある楽団だったのですが、中心的存在だったルルーとララーが楽団と別れてから、活動が停滞するようになってしまいました。
現在はイートがテレビに出演などソロ活動が中心で、たまに楽団としてイベントなどで演奏しているですが、個人的にも大好きな楽団だったので、このヒットをきっかけに、またかつての様に活動してほしいものです。
◆เสี่ยงตาน้อย – อี๊ด โปงลางสะออน 【OFFICIAL MV】
カヴァー動画は、タイ南部の歌手、ジェニー・ダイモットターソットチューンが歌っている、グラトゥムベーン(サムットサーコン)でのライブ映像をご覧ください。
[Cover]เสี่ยงตาน้อย – เจนนี่ ปะทะ ลิลลี่ฟลุ๊คลี่ ณ กระทุ่มแบน
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管理人様、ご無沙汰しております。チョンブリ県に住んでいますが、こちらは年末年始新型コロナが拡がりまして
娯楽施設の閉鎖、一部移動制限等、ロックダウン一歩手前まで来ています。
今回の記事、大変興味深く拝見いたしました。というのは、ล่ะแมนวา1.2 (ชาบู )に触れられていたからです。
よく行くカラオケでは毎回歌ってるので、「しゃぶさん」と呼ばれてます。
ちなみに、標準タイ語だとชาบู チャーブーですが、タイ人は「しゃぶ」と発音します。もちろん「しゃぶしゃぶ」です。
コンサートには行ったことがなく、ひたすらカラオケでルークトゥン/モーラムを歌っていますが、
最近はล่ะแมนวา1.2 (ชาบู )、 ผัวไผ、นางฟ้าสารภัญ、ฮ่อน、などでイサーン人といっしょに盛り上がってました。
そんなごく狭い範囲でよく歌われる歌、今回紹介されている歌と結構かぶっていますが、違いもあります。
(地域も違うし、踊る、と歌う、でも違う)
ตัวละครลับ、อ้ายมันคนซั่ว (ອ້າຍມັນຄົນຊົ່ວ) 、ໃສ່ໃຈໄດ້ແຕ່ມອງ(ใส่ใจได้แค่มอง)、等が去年よく聞いた曲です。
わかってはいましたが、こちらのブログを拝見し「やっぱり違うんだなぁ」と再認識した次第です。