10月に17日間かけてバンコク~イサーンを周って、いくつかコンサートを観てきました。
去年も同じ時期にコンサート巡りをしたのですが、なぜこの時期にタイに行くかというと、モーラム楽団が一斉に活動を始めるからです。
もちろんそれ以外のコンサートも沢山あり、乾季が始まるこの時期は音楽ファンにとっては最高の季節と言えます。
しかし、コンサート巡りには失敗がつきもの。バンコク近郊はまだしも、タクシーが少ないイサーンで、夜が中心のコンサート巡りは結構ハードルが高いです。
とはいえ、イサーンに行ってみて思ったのは、やはり今のルークトゥンモーラムの中心はイサーンにあるという事。
モーラム楽団のコンサートは朝までやるという点からしてバンコクとは違いますし、バンコクにはなかなか来ない歌手と会えるというのもイサーンでのコンサート巡りの利点です。
そこで、このブログを読んで頂いている方の中にも、自分の足で歩いてコンサートを観に行きたいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんので、バンコクも含めてこの旅で気がついたコンサート巡りのポイントやコツをまとめておきたいと思います。
まず今回はバンコク編からです。
ルークトゥンファンは毎月第一日曜日、アヌサワリーに行こう!
タイに到着した10月7日は日曜日だったのですが、最近綺麗に整備されたアヌサワリー(チャイ)のバスターミナル周辺で、毎月第一日曜日に「ルークトゥン・スクウェア」というFM90が主催するイベントが行われるようになりました。

ルークトゥン・スクウェア、10月の告知。
かつては「ウェーティー・タイ」や「7C(チェット・シー)コンサート」といった、ルークトゥン系テレビ番組の公開生放送が毎週土曜日に行われていて、そこに行けば何かしらのコンサートが観られたのですが、今は残念ながらそれらの番組は終了してしましました。
その後にしばらくして始まったこのイベント。第一日曜日を旅行のスケジュールに組み込んでおけば、必ず観られるというありがたいイベントです。
自分は今回初めての観覧だったのですが、予想以上の人の多さにビックリしました。
イベント自体は12:00からスタートなっていますが、告知画像にあるメインの歌手が登場するのは16:00以降でした。
しかし、無料イベントであるがゆえ、席取りはすさまじいようで、早い人は12:00前に来て席を押さえているようです。
自分が到着したのは16:00ちょっと前だったのですが、会場には溢れんばかりの人で、とてもステージに近づく事はできませんでした。
- 人の頭しか見えないつーの!
- ギック・ルンナパー
会場はBTSアヌサワリー駅を降りて、チャトゥチャック方面に歩いていくと戦勝記念塔が見えてきます。その右側のスペース「ゴ・パヤータイ」という場所にあります。

ルークトゥン・スクウェアの会場地図。
その月の出演歌手の情報はルークトゥン・スクウェアのFacebookページに前月の後半にはアップされますので、そちらをチェックしてください。
◆ルークトゥン・スクウェア Facebookページ
https://www.facebook.com/luktungsquare/
【ルークトゥン・スクウェアの観る際のポイント】
旅行日程に第一日曜日を組み込んでおく。
時間に余裕がある場合は12:00前に会場に到着して席を押さえておく。
出演情報はFacebookページをチェック。
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プラプラデーン・アーケードはモーラムファンが一度は訪れるべき場所
土日のバンコク近郊はコンサートが盛りだくさんです。
ルークトゥン・スクウェアが終わった後、行きたい場所は沢山あったのですが、この時はプラプラデーン・アーケードで行われるサーオノーイ・ペットバーンペーンのコンサートを観に行きました。
サーオノーイにした理由は、この時一緒に来ていた友人がまだモーラムを観た事が無かったというのが一番大きな理由ですが、自分にとっても前シーズンは全然サーオノーイが観られなかったというのもありますし、シラピンプータイにいたミアオ・ラッカナーがサーオノーイに移籍したので、それを観たかったというのもあります。
◆ミアオ・ラッカナー(เหมียว ลักขณา)
- ミアオ・ラッカナー(เหมียว ลักขณา)
- ミアオ・ラッカナー(เหมียว ลักขณา)
- ミアオ・ラッカナー(เหมียว ลักขณา)
シラピンプータイでは看板歌手である事はもちろん、楽団の中心的存在だったミアウ(シラピンプータイに来る前はラッタナシン・インタータイラートに在籍していた)。
前シーズンの終わりに突然サーオノーイに移籍したというニュースを聞いた時は本当にビックリしました。
しかし、こうしてサーオノーイのステージに立つ彼女を観ていみると、いままで背負っていた重い鎧を脱いだように活き活きと歌っている感じがして、嬉しいのと反面、なぜシラピンプータイを辞めたのか、そこも気になって複雑な気持ちでした。
ミアオが来た事が影響したのか分りませんが、久しぶりに観るサーオノーイのステージは以前にもまして華やかでカラフルになり、音楽的にもクオリティが上がって、すごく充実している印象を受けました。
さらに以前モーラム・ヂャイグンローイにいたミルク・ミンラダーも最近サーオノーイに移籍してきたようで、なぜか綺麗どころがここに集中しています。
当ブログ的にも今、一番観るべきモーラム楽団としておススメします。
◆サーオノーイ・ペットバーンペーン@プラプラデーン・アーケード(2018年10月7日)
ちなみに、このコンサートが行われたプラプラデーンアーケードはモーラムの聖地とも言える、コンサートが頻繁に行われる場所なのですが、ルークトゥンのコンサートでの良くここを使っています。
常設のステージがあり、かつてはTV番組「ウェーティー・タイ」の公開生中継が毎週土曜日ここで行われていました(モーラムをやる場合は駐車場に仮設ステージを建てています)。
タイでのコンサートに興味がある方は、ぜひこの場所はチェックしておいてください。
中心部からプラプラデーン・アーケードに行く場合はタクシーがおススメです。
BTSでウォンウィアンヤイ駅まで行って、そこからスクサワット通りまで歩いて20番の路線バスに乗ってもプラプラデーンに行けますが、時間がかかりますし、特に複数人で行く場合は時間も交通費も節約できます。
タクシーで行く際のおススメはアソークの交差点から乗る方法です。
そこから乗ると120バーツ前後で済みますし、時間も15分くらいです。帰りもタクシーが周辺を走っていますので、比較的行きやすい場所です。
【プラプラデーン・アーケードに行く時のポイント】
行きはアソーク交差点からタクシーがおすすめ(複数人で行く時は特に)。
タクシー運転手に行き先を告げる時は「パパデーン・アーケード」といった方が通じるかも。
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時間が被るコンサートの掛け持ちは出来るだけ避ける
先にも書いたように、この日はバンコク近郊で沢山のコンサートが行われていました。
当初は最後までサーオノーイを観るつもりだったのですが、どうしても気になっていたのがロットヘーの女王と呼ばれるバイポー・ラッティヤー(ใบปอ รัตติยา)とギック・ルンナパーのコンサート。
会場がチャオプラヤー川を挟むものの、プラプラデーンと同じサムットプラカーンのバンプリーだったので、行けない距離でもなかったという事もあり、最後の最後まで迷ったのですが、サーオノーイを途中で切り上げて、そちらに行く事にしました。
しかし、これが大失敗でした。

バイポー&ギックのコンサート告知。
22:30過ぎにプラプラデーンを後にして、すぐにタクシーが捕まったものの、このタラート・カヂョンウィットという場所がいまいちはっきりしません。
ネットで調べるとテーパラット通り沿いにあるようなのですが、今までその辺りに何度も行った事があるもののそういう市場は聞いたことがありませんでしたし、Google Mapで表示されている場所を通り過ぎてもそれらしい場所が見当たりませんでした。
結局、タクシーの運転手が地元の人に聞いて何とか到着しましたが、時間はもう23:30近くになっていました。
会場に入るとギックが歌っていたのですが、足元はドロドロで、さらに酔っ払った若者が危ない踊り方をしていて、なかなかステージに近づけません。
なんとかステージ間近に行って、チップをあげたり写真を撮ったりできたものの、30分もしないうちにギックが「サワディーカー(さよなら~)」と言ってステージを降りてしまいました。
それと同時に帰り始めるお客さんたち。
あれ?バイポーは???
すっかりバイポーがギックよりも後に出てくるものだと思っていたのですが、実は後でバイポーはこの日2ヶ所のあったという事を知りました。
最終的には自分のリサーチ不足が原因なのですが、場数ばかり多くなっただけでどれも中途半端になってしまい、非常に消化不足な感じになってしまいました。
普段、自分は時間の重なっているコンサートは掛け持ちしないで、どれかひとつに絞るようにしているのですが、この時は短期間の旅行だった事もあり、出来るだけ沢山の歌手に会いたいという焦る気持ちが裏目に出てしまいました。
【この日の教訓】
やはり掛け持ちは極力しないほうが良い。
良く考えて、ベストなコンサートに絞ろう!
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ワット・タップグラダーンにはプムプアン像が9つある
この旅ではどうしても行っておきたい場所がありました。
プムプアン・ドゥアンヂャンが祀られているスパンブリーのお寺「ワット・タップグラダーン」です。
このお寺には毎年プムプアンの命日である6月13日に訪れる事が多かったのですが、今年はイサーンに居た為に来る事が出来ませんでした。
そういう理由と今回はまだこのお寺に行った事がない友人も一緒に来ていたので、この機会にお参りに行ってみよう、という事になりました。
ただ、ここに行くには公共の交通機関で行くのはかなり難しいです。行けない事はないのですが、帰りの手段がないのでおススメはしません。
ですので、今回はオプショナルツアー会社のTPIPULLさんにタクシーチャーターをお願いしました。
バンコクの宿泊先からスパンブリーのワット・タップグラダーンまで諸々の諸経費(高速代など)も含めて、往復で3000バーツ(お寺の滞在時間は2時間)。
メータータクシーを使った場合、片道1000バーツ弱かかりますので(以前タクシーで帰ってきたときに確認済み)、すべてコミコミでこの金額は妥当なのではないかと思います。タクシーには4人まで乗車可能ですので、複数で行けばひとりひとりの支払いは安く済みます。
当日は朝10時にバンコクのホテルを出発し、予定通り2時間キッカリの12時にお寺に到着。お寺に2時間滞在し、16時にはホテルに戻ってくる事が出来ました。
いつもプンプアンの命日に来ると多くの人でごった返していて、ゆっくりお参りするという感じではないのですが、この日は平日だった為、ほとんど人はいなくゆっくりとお参りする事ができました。
そのおかげで新たな発見がありました。
その発見とは、このお寺にはプムプアン像が全部で9体あるという事です。
これまでお参りに来ていた時は何体か目にしていましたが、9体もあったとは驚きです。
それが分ったのはこの垂れ幕でした。
これは各プムプアン像がどこにあるかを表示した垂れ幕なんですが、まさかこんなにあるとは!
これをみる限り、9体の内6体は見ているので、残りの3体を確かめる事にしました。
しかし、この垂れ幕には地図が無く、場所がタイ文字で表記されているだけなので、パッと見どこにあるのかが分り難いです。
ですので、別の場所にあったお寺の見取り図と照らし合わせながら、各場所のプムプアン像を確認しました。
それを地図化したものが下の画像です。
- プムプアン像(1)
- プムプアン像(2)
- プムプアン像(3)
- プムプアン像(4)
- プムプアン像(5)
- プムプアン像(6)
- プムプアン像(7)
- プムプアン像(8)
- プムプアン像(9)
大変だったのが、6番目と8番目の像です。
この二つはヂェディーという石で作られた塔の中にあって、特に6番目の像があったヂェディーは迷路みたいなつくりになっていて、その奥の方にあったので、友人が見つけてくれなかったらたどり着くのは難しかったと思います。
このお寺に来る最大の目的はもちろんプムプアンへのお参りですが、その際はこの9体のプムプアン像を探して、それぞれにお参りしていただきたいものです。
実はプムプアン像はこの9体の他にもう1体特別なものがあります。
それがこちらです。

ラムヤイ・ハイトーンカムが寄贈したプムプアン像。
これは歌手ラムヤイ・ハイトーンカムがお寺に送ったものであると、像にかけられた札に書かれています。
この像は本堂の中にありますので、お寺を訪れた際はこちらも確認してみてください。
【ワット・タップグラダーンを訪れる際のポイント】
バンコクから行く際はタクシーチャーターが便利で確実(お寺の周りは公共の交通機関はありません)。
毎年6月13日前後に1週間ほどプムプアン追悼コンサートがある。
9体のプムプアン像を探してみよう!
どんな状況でもベストな場所を取るメンタルを持つ
バンコク最後の夜はずっと観たいと思っていた歌手のライブを観にランシットへ。
その歌手はグワーン・ヂラパン(กวาง จิรพรรณ)。大ヒット曲「ボペンヤン、カオ・カオヂャイ(บ่เป็นหยัง เค้าเข้าใจ)」のオリジナルシンガーです。
グワーンのライブはなかなかタイミングが合わずに観る機会が逃していたのですが、ヒットから1年でようやくそのチャンスがきました。
お店は「ナーワー・ティットロム(นาวาติดลม)」というランシットにある、運河沿いの風情のある所です。
ここは以前、何回か来た事があって、売れる前のラムヤイも何度かこのお店で歌った事がありました。
ただ、ステージがめちゃめちゃ小さくて2人立つのがやっとという感じのお店です。
◆ナーワー・ティットロムの場所
久しぶりに来たナーワー・ティットロムはずいぶん繁盛していました。グワーンが来るからというのもあったと思いますが。
12時スタートだというので10時半頃到着したらほぼ満席で、そんな中なんとかすべり込んで席を確保したものの、ほとんどステージが見えない状態。

これじゃ歌手がどこにいるのか分りません。
しかし、それでは写真も動画も撮れないので、少しずつ動いて最終的にはかぶりつきで観ていました。
初めて観たグワーンは見た目の地味さとは反対に、すごくお茶目なキャラクターでお客さんもかなり盛り上がっていました。
この日はドラマ「タイ・バーン・ザ・シリーズ」に出演している俳優2人も来ていて、タイ人のお客さんは喜んでましたね(外国人は僕ひとりだけでしたが)。
◆กวาง จิรพรรณ(グワーン・ヂラパン)/บ่เป็นหยัง เค้าเข้าใจ(ボペンヤン、カオ・カオヂャイ)
【コンサートを観る時のコツ】
たとえ状況が悪くても、必ずステージに近づける隙間はある。
ほんの少しでもスペースを見つけたらすべり込めるメンタルを持つ。
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今回バンコクに滞在したのは4日間のみで、タイミング悪くコンサートも少なかったのですが、コンサート以外でもいろいろな体験が出来て、短いながらも充実していました。
しかし、やっぱりイサーンはそれ以上に中身が濃く、いろいろな事がありました。
という訳で、次回はイサーン編です。
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